「
CBC賞・G3」(30日、中京)
予定通りの木曜追い。
セイウンコウセイが27日、美浦坂路で出色タイムをたたき出した。馬場改修のため使い慣れた美浦Wが使用できなくなったが、そんな不安を一蹴するかのように抜群の動き&時計をマーク。メンバー唯一のG1ホースが、自信を持って得意の舞台で貫禄を示す。
誤算には違いない。でも“前向きな”誤算だろう。状態の良さが陣営の感触を上回っていた。軽く流す程度にとどめるはずだった
セイウンコウセイの最終追い切りは、ラスト1F11秒8(全体=4F54秒7)の出色タイムをたたき出した。
美浦坂路で単走。駆け出しからずっと引っ張り切りで、手綱を放った上がり1Fでビュッと伸びた。この日は延べ257頭が坂路で時計を出したが、ラスト1Fで12秒を切ったのは1頭だけ。「木曜追いは予定通り。馬は元気。絶好調だね」と上原師の表情も明るい。
上原厩舎が主に追い切りに使っていた南馬場のWコースが、大規模改修のため今週から閉鎖。とはいえ、できるだけ調教パターンは変えたくない。そこで閉鎖前の21日に、Wでビッシリ追ったのが事実上の最終追い切り。直前は木曜追いにスライドし、坂路で軽めというプランを立てた。
「気合が乗ってきているし、仕上がってくれた」と、師の見込みが現時点で間違いないのは明らかとなった。予定外に好時計が刻まれたことが、どちらに転ぶか。争点はそこに絞られそうだ。
「道悪は苦にしないし、今年の
高松宮記念は時計が速かったが、対応していた。馬場はどっちでも大丈夫。ハンデ戦は軽い馬にやられるパターンがあるけれど…」。中京への移動は土曜日。メンバー唯一のG1馬が、得意の舞台で威厳を見せられるか。あとは、勝利へ向けた微調整を続けるのみだ。
提供:デイリースポーツ