10日、
大井競馬場で行われた
ジャパンダートダービー(JpnI)を制した
クリソベリルが栗東の自厩舎に戻ってきたのは翌11日の午前3時ごろだったそうです。
「もともとおとなしい馬で、無駄なエネルギーを使いません。レース後もすぐに息が入ったし、その後も特に目立って疲れた様子は見せていませんよ」と担当の濱田助手。
実は濱田助手、この大井往復の前はもう1頭の担当馬である
ブラックスピネルを
七夕賞へ出走させるために福島へ出張に行っていたんですよね。続けざまの出張、お疲れさまでした。
さて、
ジャパンダートダービーを振り返りましょう。川田騎手は今回、中段からレースを進めました。
「その前の
兵庫チャンピオンシップのようなもう少し前での競馬をすればもっと着差をつけての決着になったのかもしれませんが、今回はじっくり構える競馬を川田騎手が馬に教えているようでした。4コーナーで先頭をうかがい、直線で抜け出しましたが、そのときの脚色は明らかに違いました。その瞬間、勝ったと思いました」(濱田助手)
あまりの横綱相撲に大きな喜びを感じつつも、これからのことを考えると気持ちがピリリとするところがあったといいます。
「気持ちがワクワクしているか、ですか?いや、ワクワクというより、これから
クリソベリルで結果を出していかなければならない!と強く責任を感じるようになりました。もう、ワクワクを通り越してしまいました(笑)」
まだまだ体もゆるゆるな
クリソベリル。この秋以降、ファンの高まるワクワクにどれだけ応えてくれるのか。見ているこちらとしては、ワクワクが止まりませんね。
(取材・文:花岡貴子)