「
函館2歳S・G3」(21日、函館)
世代最初のタイトル戦へ、素質あふれる若駒たちが北の大地で躍動した。阪神での新馬戦を制し、はるばる遠征してきた
タイセイビジョンは17日、函館Wで併せ馬。切れ味抜群に、文句なしの動きを見せた。
はるか前方を進む僚馬
イペルラーニオ(4歳3勝クラス)と、
ヒストリック(3歳未勝利)を目標に、
タイセイビジョンは抑え気味に発進。3コーナー過ぎからスピードに乗ると、直線では並ぶ間もなくかわして先頭へ。ラストまで一杯に追われて後者に3馬身、前者には1馬身先着。5F69秒5-38秒9-12秒6を計時した。
横幅の広くない函館Wでは、原則として3頭併せは禁止。しかし単走の予定が、想定外に伸びてしまったのでは仕方ない。鞍上の国分恭(レースはルメール)は「いい動きをしていました。多少右に張りそうな感じもありましたが、馬に頼っているだけでしょう。素直で反応も良かった」と上々の感触だ。
菊本助手も「息の入りも悪くなかった。切り替えがはっきりしている馬だから。今回は距離が詰まるけど、延びても対応できる馬ですよ」と笑顔。若さが前面に出がちな若駒同士の戦いで、この扱いやすさは大きなアドバンテージとなる。
提供:デイリースポーツ