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クイーンS・G3」(28日、札幌)
重賞初制覇へ視界は良好だ。
ダノングレースは25日、蛯名を背に札幌芝の併せ馬で1馬身先着。動きの良さをアピールした。前走の福島牝馬Sでは3着と通用する力は十分。実績を残す札幌で存在感を示す。
ダノングレースが札幌芝で躍動した。5馬身先行する
ロジスカーレット(4歳2勝クラス)を目標に、軽快なフットワークで徐々に差を詰める。直線で内に潜り込み、馬体をやや離しながら並び掛けると、馬なりの手応えで1馬身先着。5F66秒2-36秒9-12秒7をマークした。
感触を確かめた蛯名は「動きは良かったです」と納得の表情。気持ちが先行するタイプだけに「(調教を)やり過ぎないように気をつけた。馬体を並べると一気に行ってしまいそうだったからね」と振り返り「当日の
テンション、気持ちが落ち着いているかが鍵。一定のギリギリのラインを保てている感じだった」と話した。
今年に入り1000万下、準オープンと連勝を飾ると、前走の福島牝馬Sでは3着。17年10月のアルテミスS(8着)以来となる重賞だったが、小回りコースを最後方から進み、勝負どころでまくって3着と、重賞でも戦える力を見せた。
鞍上は「前走はスタートから行かせてしまうと掛かりそうな気配があって、後方から行かざるを得なかった。大外枠だったしね。自分で動いて勝つ競馬をしての結果だから」と内容を評価。「今回はある程度速い流れになりそうだし、内枠でも引ければ」とチャンスをうがっていた。
札幌では新馬勝ちを含め(1・0・1・0)とコース適性の高さは証明済み。気持ちと走りがかみ合えば、タイトルも夢ではない。
提供:デイリースポーツ