先週、新潟競馬場では夏競馬の風物詩である
アイビスSDが行われ、夏競馬が盛り上がってきている。
2歳戦も白熱しており、27日、28日と札幌競馬場で2歳コースレコードが出た。まだまだ激しくなる2歳戦に目が離せない。
【8月3日(土) 新潟芝1600m(牝馬)】
◆
アミークス(牝、父
オルフェーヴル、
母ヘアキティー、美浦・
栗田徹厩舎)
2018年のセレクトセールに上場され、取引価格は7776万円。母はダート7Fの米G1ラブレアSを勝っている。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で成長を促し、7月に入ってから再入厩。ここ2週はジョッキーが跨がり、芝とポリトラックコースで順調に追い切りをこなしている。
「25日の追い切りはモヤで見えずに少しだけしか確認できなかったけど、引き揚げてきてからの息遣いも良かったし、落ち着いているのがいい。
オルフェーヴル産駒で
テンションを心配していたけど、春にゲート試験を受けた頃に比べると気持ちのコントロールが利いているし、馬体にも張りが出てきた。
弾発のある動きをしているし、切れそうな感じで新潟の芝は合うと思う。初戦から楽しみ」と
栗田徹調教師。
鞍上は
三浦皇成騎手を予定している。
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シンハリング(牝、
父ダイワメジャー、
母シンハディーパ、美浦・
国枝栄厩舎)
ウォーエンブレム産駒の母は芝1200mで1勝。おばに
シンハライト(
オークスなど重賞3勝)、
リラヴァティ(
マーメイドS)、おじに
アダムスピーク(ラジオNIKKEI杯2歳S)がいる。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で心身をリフレッシュさせ、こちらも7月に入ってから再入厩。
先週の追い切りはポリトラックコースで3勝クラスの
ノチェブランカを相手に追走して先着した。
「気持ちの面に不安定なところがあるけど、今のところは大丈夫。メジャー産駒にしては胴が長めの体形で柔らかいし、いい脚を使えそう。コントロールが利けば距離の融通性もありそうだし、いいモノを持っていると思う」と
国枝栄調教師。
鞍上は
M.デムーロ騎手を予定している。
【8月4日(日) 新潟芝1600m】
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セントオブゴールド(牡、
父ディープインパクト、
母キューティゴールド、美浦・
木村哲也厩舎)
秋華賞、
ジャパンCを制した
ショウナンパンドラの全妹。伯父に
ステイゴールド(
香港ヴァーズ、
ドバイシーマクラシックなど重賞4勝)、伯母に
レクレドール(
ローズS、
クイーンS)、いとこに
ドリームパスポート(
きさらぎ賞、
神戸新聞杯)、
フロンティア(
新潟2歳S)、
ベルーフ(
京成杯)がいる。
こちらもゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で乗り込み、7月に入ってから再入厩した。先週は芝で実戦形式の追い切りを消化。3頭併せの真ん中に入れ、しっかりと負荷をかけた。
「まだ気持ちだけで走っているようなところがあるけど、もっと芯が入ってくれば変わってくると思います。性格的には真面目なタイプで扱いやすいし、まだまだ良くなりそう。いいモノを持っていることは確かだと思います」と太田調教助手。
鞍上は
M.デムーロ騎手を予定している。
【8月4日(日) 札幌芝1800m】
◆
メリディアンローグ(牡、
父ディープインパクト、
母ジョリージョコンド、美浦・
藤沢和雄厩舎)
現4歳の異父兄に
ファストアプローチ(
札幌2歳S)、叔父にLightening Pearl(英G1チェヴァリーパークS)、
サトノクラウン(
宝塚記念、
香港ヴァーズなど重賞6勝)がいる。ここ2週は札幌競馬場の本馬場(芝)で追い切りを重ねており、順調に態勢を整えてきた。
「この血統らしく、本馬場でのフットワークがいいですね。まだまだ良くなりそうだし、素質の高さを感じさせます」と津曲調教助手。
鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)