早いもので7月も今日がラスト。明日から始まる8月、馬産地・ホッカイドウ競馬では「名物レース」が「今季の最終施行月」を迎えることになる。
JRA施行の「特別指定交流競走」に出走できる等の恩典があり、2歳馬「
JRA認定競走」のうち、新馬戦(フレッシュチャレンジ)と認定未勝利戦(
アタックチャレンジ。一般未勝利戦の勝ち馬も出走できる)が8月の最終施行日=29日(10回門別6日目)を以て終了することになっているのである。
「それがどうしたの?」と感じてしまう向きもあろうが、素質ある2歳馬を数多く預かっている門別の各厩舎とすれば「できるなら認定を勝ちたい」だけに、このラスト1ヵ月間は
JRA認定競走、特に「
アタックチャレンジ」が特に熾烈を極めていくことになる。
ホッカイドウ門別デビューの2歳馬は、特に5月〜6月前半のデビュー馬から後に「3歳三冠戦線」で活躍するような大器が出るケースが多い印象だが、例えば2013年8月15日の
JRA認定スーパーフレッシュチャレンジ(門別1700m)では翌年1月(※川崎移籍後)に
JRA京成杯GIIIを快勝した
プレイアンドリアルが快勝して「
JRA認定」の権利を獲得。
5馬身離され2着だった
スマイルピースも翌年6月(※大井移籍後)の
東京ダービーSIで二冠馬
ハッピースプリントの2着に食い込むなど、絶対数はそれほど多くないとはいえ、
JRA認定新馬・未勝利の終了迫る8月の同競走からも「後の大物」が誕生している点は見逃せない。
今日31日は門別6R(17時15分)に「
JRA認定フレッシュチャレンジ競走・1200m」が、あす1日も7R(17時45分)に「同・1000m」が組まれているほか、同
アタックチャレンジ競走も各1鞍ずつ組まれている。特に、近走で2着や3着の惜しい競馬が続いている出走馬の関係者にとっては「何とかモノにしたい一戦」。ここまで育て上げてきた厩舎スタッフの思いにも心を寄せつつ、2012年以降は
門別競馬場だけでの施行となっている「
JRA認定新馬&未勝利」競走をお楽しみいただければと願う。
(文=ひだか応援隊)