「新馬戦」(11日、新潟)
関東の名門厩舎から世界的な良血馬が初陣を迎える。日曜新潟6R(芝1600メートル)にスタンバイの
サンクテュエール(牝、
父ディープインパクト、美浦・藤沢和)は、異父兄に米G1・2勝(18年ターフクラシック、ウッドワードS)の
ヨシダがいる血統馬で、母も北米のG1(
バレリーナS)ウイナーだ。
「良血馬らしく、いい雰囲気があります。素晴らしい馬ですね」と津曲助手も絶賛する逸材は、全休日明けの火曜朝も美浦坂路で調整。元気いっぱいに駆け上がり、4F64秒2-15秒6をマーク。父の姿をほうふつさせるかのように、440キロ前後の馬体をダイナ
ミックに弾ませた。
その父は先月30日に急死したばかり。初陣Vをささげる準備は着々と整っている。「調教では伸びのある動きを見せているし、いいフットワークをしていますね。切れそうなタイプで、広い新潟も合うと思います」と称賛の言葉が並ぶ。偉大な父を超える戦いが、もうすぐ始まる。
提供:デイリースポーツ