メイン11R「第31回
ブリーダーズゴールドカップJpnIII」の熱気も醒めやらぬ、続く12R(発走20時40分)で、2歳牝馬重賞の第1弾「第6回フルールカップH3/門別1000m・1着250万円、JBC協会協賛
アメリカンペイトリオット賞」が行われる。
2014年の創設から昨年まで5年間の勝ち馬は、14年
コパノハート/15年
モダンウーマン/16年
ピンクドッグウッド/17年
ボーダレスガール/18年
アークヴィグラス、と錚々たる顔ぶれだ。
モダンウーマンは同年のグランダム・
ジャパン(GDJ)2歳シーズン女王に輝き、
ピンクドッグウッドはNAR
グランプリ「2歳最優秀牝馬」に選出。
アークヴィグラスはGDJ2歳シーズン女王とNAR
グランプリ「2歳最優秀牝馬」をダブルで獲得した。すなわち、このフルールカップを勝った時点で、後の大活躍が約束されてしまうと言っても過言ではない、大注目すべき「出世レース」なのである。
今年も、過去5年で3頭の勝ち馬を出している
田中淳司厩舎から2頭の有力馬がエントリーしてきた。3
テーオーブルベリーと、7
コーラルツッキーだ。いずれもデビューはこの1000mの
JRA認定フレッシュチャレンジ競走。3
テーオーブルベリーは良馬場を逃げ切り1分01秒2、なんと2着馬を2秒0(確定着差=大差)もちぎってみせた。一方7
コーラルツッキーはスタートダッシュこそ幾らかモサッとしていたが、二の脚速くハナを奪うとそのまま評判馬
スティールペガサス以下を0秒9も引き離して圧倒の新馬勝ちだった。
両馬とも、その後も順調にキャリアを積んでおり、7
コーラルツッキーは「日本一早い2歳重賞」
栄冠賞H2で3着に好走。前走オープンでは早くも2勝目をゲットした。3
テーオーブルベリーは距離を1200mに伸ばした前走のデビュー2戦目でオープン勝ちを狙ったが、今季トップクラスの素質馬
イッキカセイの3着。逃げて捕まってしまったが、今後への大きな糧となったはずで、新馬圧勝の1000mに戻る今回は持ち前のスピードを発揮できる大きなチャンスだろう。
この2頭のほかにも、新種牡馬
ウインバリアシオン産駒で1000mの
JRA認定フレッシュチャレンジを発馬ひと息から一気に先頭に出て押し切った4
ティーズリープ、デビューから好時計で駆け続け崩れない6
ミナトノヨーコ、9
マナモクプニ等々、素質とスピードに恵まれた逸材が数多く出走してきた。
今後の「全国での2歳牝馬戦線」を楽しむ上で、絶対に見逃してはいけないレースと言っていい、このフルールカップH3。ゲートインは20時40分、
ブリーダーズゴールドカップJpnIIIが終わっても、チャンネルは変えないで下さい。
(文=ひだか応援隊)