18日(日)
JRA札幌9Rで行われる2歳オープン「
クローバー賞/芝1500m」に、ホッカイドウ競馬(門別)から6頭が挑む。先週10日に行われた「
コスモス賞/芝1800m」と同じく、2着までに入った地方所属馬に「
札幌2歳ステークスGIII/芝1800m」への優先出走権が与えられる。
その
コスモス賞は、5着に食い込んだ
アジュバントが門別勢の最先着で出走権獲得はならなかったが、今回の
クローバー賞は
JRAからの出走が2頭のみ。とはいえ、函館開幕2日目の6月16日(日)に後の函館2歳ステークスGIII勝ち馬
ビアンフェに競り勝ってデビュー勝ちの新種牡馬
ワールドエース産駒
オータムレッド(牝2・
手塚貴久厩舎、
ルメール騎手54)に、札幌開幕週の7月27日(土)に今回と同じ札幌芝1500mの新馬戦でクビ差2着の
インプルソ(牡2・
松山将樹厩舎、
黛弘人騎手54)なので、門別勢にとっては全く楽な相手ではなさそうだ。
何とかその
JRA勢に先着を果たし、
札幌2歳Sの権利を獲ってほしいほしいところだが、下馬評段階で注目したいのは
ヨハネスボーイ(牡2・
桧森邦夫厩舎、
父ヨハネスブルグ。
石川倭騎手54)と
ヘイセイメジャー(牡2・
松本隆宏厩舎、
父マジェスティックウォリアー。
宮崎光行騎手54)だろう。
ヨハネスボーイは今季開幕日の「日本一早い2歳新馬戦」
JRA認定スーパーフレッシュチャレンジを7馬身差で圧勝すると、前走初めて距離を1700mに延ばした重賞「
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1」で6番人気の低評価を覆す快走。先週10日
コスモス賞5着の
アジュバントに2馬身差をつけ、初の重賞タイトルを獲得した。陣営が早い段階から「芝レースへの挑戦」を楽しみにしてきた好素材で、距離適性も高そうな1800mの
札幌2歳S出走権獲得が期待される。
ヘイセイメジャーは5月16日デビューで、1000mの
JRA認定フレッシュチャレンジを6馬身差で圧勝。2戦目オープンの
JRA認定ウィナーズチャレンジでは、後に
JRA函館2歳S・9着の
プリモジョーカーにハナ差及ばなかったが、続く「日本一早い2歳重賞」
栄冠賞も直線インから追い上げて2着。上記
ヨハネスボーイが押し切った
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1では初の1700mで伸び一息の4着だったが、フットワークからは芝が合う可能性はありそうだ。今回は1500m、前走より1ハロン短くなり、道中の流れも速くなるなら持ち前の決め手さく裂への期待も高まってくる。
他の4頭(
エイシンタンチョウ、
プレストレジェーロ、
マブプリンセス、
リヴェールブリス)は戦歴面等で幾らか見劣るものの、そうした理由から当日低評価の道営馬が、実戦で「秘めたる芝適性」を発揮して大穴を開けるシーンは過去に何度も目にしてきている。「想定外に備えての大穴狙い」なら、これら4頭も相手に拾って少額で手広く、という手もあるだろう。人気の
JRA勢にアッと言わせる激走に期待したい。
(文=ひだか応援隊)