「魁!海外馬券塾」(28日)
凱旋門賞には、日本のどんな一流馬が絶好調で出走していたとしても、負かせなかったのではないかと思う勝ち馬がいる。近年なら
ザルカヴァ、
シーザスターズ、3歳時の
トレヴにその印象を持った。
今年も、残念ながらそんな年ではないか?そう思わせるほどのすごみを感じるのが今の
エネイブルだ。この名牝のレースを見られるのは恐らくあと2回。その走りをしっかりと堪能したい。
万に一つ、
エネイブルが力を発揮できなかった場合でも、抜群の安定感を誇る
クリスタルオーシャンと
マジカルがいる。これら3頭が全て凡走に終わることなどまず考えられない。さらにはフランスの古豪
ヴァルトガイストもいる。パリロンシャン競馬場の2400メートル戦で、この
ヴァルトガイストと互角の競馬をすることさえ全くもって容易ではない。
日本から挑む
キセキ、
ブラストワンピース、
フィエールマンはいずれも
凱旋門賞参戦にふさわしい馬で、
ブラストと
フィエールの2頭が過去の遠征馬とは異なる、英国での調教を選んだのも興味深い。だが、ちょっと今年は欧州馬の布陣が厚過ぎるのではないかというのが現時点での印象だ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ