10月2日に
大井競馬場のダート1200mで行われる
東京盃。ここに藤田菜七子騎手を鞍上に出走予定の
コパノキッキング(栗東・
村山明厩舎)。今朝25日はレースに向けた追い切りが行われている。
馬の少ない時間帯のCWコースへ入場して、単走での追い切り。春に比べると力みなく走れている印象だったが、今朝は向正面でその真価が問われるような場面があった。他厩舎の追い切りが後ろから追い抜いていく場面があり、そこで引っ掛かってしまうのでは、とヒヤッとしたが、動じることなくやり過ごした。
自分のリズムを崩すことなく、ゆっくりと3コーナーから4コーナーも回っていき、最後の直線でギアを上げる。ゴール前での伸びには迫力があって、少しゾクッとしてしまうくらい。向正面で追い抜いていった馬を逆に差すようなところも見せた。
ちなみに時計は6F91.9〜5F73.5〜4F56.6〜3F40.7〜1F12.2秒。数字は遅いが、動き、気持ちともに万全の態勢が整っている。
(取材・文:井内利彰)