10月6日に東京競馬場で行われる
毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる9回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で3回の
ダンスインザダークが続き、2回が
ハーツクライとなっている。
ディープインパクト産駒は「2-4-3-24」。特に1〜5人気の支持を得ていた場合は「2-4-2-10」と期待値が高まる。今年は
ダノンキングリー、
ギベオン、
ケイアイノーテックの3頭が出走予定。そのなかでも3歳馬の
ダノンキングリーは上位人気と目されるが、母の
父Storm Catのニックスは「2-1-0-0」、
リアルスティール(17年1着)、
サトノアラジン(17年2着)、
エイシンヒカリ(15年1着)と
パーフェクトな成績を残しており、血統面からも大注目の一頭だ。
クロフネ産駒は「1-0-0-0」。昨年、同産駒として初出走・初優勝を果たした
アエロリットが連覇を目論む。同馬は東京競馬場の牡馬混合戦では「3-2-0-0」と連を外しておらず、近親の
ミッキーアイルも似たようなタイプだったが、やはり自分の競馬に徹することができるかどうかが焦点だろう。
ステイゴールド産駒は「0-0-0-5」。めぼしい結果は残せていないが、12・9・7・10・6人気と内訳を見る限り期待されていた馬がいなかったこともまた事実。今年は
インディチャンプと
マイネルファンロンが出走を予定しており、特に前者は
安田記念と
東京新聞杯を制している実績や近親に
リアルインパクト(11年
毎日王冠2着)がいる血統背景からも注目が集まる。
Frankel産駒は「0-0-0-1」。17年に
ソウルスターリングが1人気に応えられず8着に敗れている。
モズアスコットは18年
安田記念の勝ち馬で、1600mより長い距離を使うのはデビュー2戦目以来。大まかに見れば10年8人気2着、11年10人気4着と2年連続で激走していた
エイシンアポロンの父系と母系を入れ替えたような血統構成をしており、
Storm Cat内包馬が活躍する傾向を踏まえても侮れない存在となり得るかもしれない。