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毎日王冠・G2」(6日、東京)
秋の大舞台を見据え2日、東西伝統のG2出走馬が美浦、栗東で調教を行った。
毎日王冠の
ダノンキングリーは、美浦Pで抜群の動きを披露。ダービー2着以来だが態勢は万全だ。
ややもたついた1週前追い切りから一変、
ダノンキングリーが見事な動きを披露した。
美浦Pで
デュアルマンデート(4歳1勝クラス)と併せ馬。0秒5追走する形でスタートすると、緩やかなラップを刻んだ序盤でも、折り合いに不安を見せることはない。直線では、鞍上が持ったままでもスムーズに加速。パートナーとの距離を一瞬にして詰め、最後は併入でフィニッシュした。5F66秒2-38秒4-12秒0。時計が示す通り、ラストの脚色は抜群だった。
1週前追い切りでも、問題なしの
ジャッジを下していた萩原師だったが、この日の動きに「良かったと思います。順調に来ているし、秋初戦として仕上がりは悪くない。はっきり変わったところはないけど、春よりは多少しっかりしてきた」と確かな手応えを感じ取っていた。
この中間、主戦の戸崎圭は2週前追い切りで一度だけ騎乗。ただ、その後もチェックだけは欠かさなかった。「芯がしっかりしてきた感じですね。無事に夏を越して、成長を感じます」と満足げだ。
皐月賞3着、ダービー2着と春は栄冠にあと一歩届かなかった。「1800メートルの方がいい切れを見せるはず。惜しい競馬ばかりだし、どこかでタイトルを獲りたい」と決意を新たにした鞍上。古馬初対決のここで存在感を示し、秋のG1戦線に殴り込みをかける。
提供:デイリースポーツ