富士S(10月19日・東京芝1600m)に向けて、順調に調教が進められている
アドマイヤマーズ(栗東・
友道康夫厩舎)。今朝9日はレースに向けた1週前追い切りを
M.デムーロ騎手が跨って行われている。
CWコースで単走。馬とジョッキーがリズムよく、向正面を駆け抜けていくが、見た目にはさほど速いラップには見えない。その雰囲気は最後の直線でも続いており、ストップウオッチを見なければ、少し遅いかな、と思うくらい動きだった。
しかし、時計は6F82.2〜5F67.2〜4F53.2〜3F39.2〜1F11.7秒。見た目以上に速い数字が出ているし、特に最後は11秒台が出ているようには見えなかった。以前なら気持ちが乗りすぎるくらいで、迫力満点という見た目の動きだったが、今では落ち着いて走って、このくらいの時計が出る。
春に比べて、大人になった印象を受けていたが、今朝でそれを確認できたような追い切り。この状態でどんな走りを見せてくれるのか、非常に楽しみな秋初戦となりそうだ。
(取材・文:井内利彰)