19日(土)
JRA東京9Rで行われる2歳オープン(L)「アイビーステークス/芝1800m」に、ホッカイドウ門別から
フジノロケットが遠征で挑む。6月20日のデビューから4戦2勝という成績だが、前2走は芝にチャレンジ。初挑戦だった2走前「
コスモス賞」(8月10日、札幌1800m)は7着に終わるも、勝った
ルーチェデラヴィタから1秒0差で、上がり3F=35秒4は出走11頭中3番目に速く「健闘」を強く印象付けた。
続く前走は、初の道外遠征で盛岡芝1600m「
ジュニアグランプリM1」に挑戦。テン乗りとなった岩手の若武者・
菅原辰徳騎手55を背に序盤は中団辺りを追走。4角4番手まで押し上げると、直線はワンランク違う末脚で前行く2頭を力強く差し切り、鮮やかに重賞初Vを決めてみせた。
みちのくで掴んだタイトルを引っ提げ、再度の
JRA参戦となる今回だが、前走で素晴らしいパフォーマンスを示した左回りは大歓迎。出走予定も8頭に留まり、伸び伸び走って持ち前の末脚を活かしたい同馬とすれば“願ったり叶ったり”の条件で迎える檜舞台だ。
前走後の調整について
米川昇師は「いくらか疲れが抜けにくい感じだったので、強い負荷を掛けることより15-15くらいのところを積み重ねる調整法にした」と説明。その言葉通り、帰厩後の9月21日から10月15日までに坂路を計44本、駆け上がってきた。直前の坂路追い(15日)では3F38秒5を「13秒9-12秒4-12秒2」の加速ラップで計時。「納得いく状態で送り出せます」と
米川昇師は言う。
とはいえ、相手は
JRAで鍛えられてきた素質馬・良血馬たち。師は「一つでも上の着順を、という気持ちですよ」と控えめだが、内心はもちろん“闘志満々”のはず。「この馬の良さである『終いの脚』に懸けるだけです」。府中の長い直線、
日本ダービー&
ジャパンカップを制した
父ジャングルポケット譲りの豪脚を発揮なら、有力
JRA勢にひと泡吹かせるシーンも期待できるはずだ。
ぜひ、ご注目いただきたい。
(文=ひだか応援隊)