27日に東京競馬場で行われる
天皇賞・秋(3歳上・GI・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる7回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で3回の
キングカメハメハが続く。なお、勝ち馬に焦点を当てた場合は、2勝を挙げる
キングカメハメハが
ディープインパクトを上回る。
キングカメハメハ産駒は「2-0-1-15」。18年
レイデオロ、15年
ラブリーデイと2頭の勝ち馬を輩出しているが、12年3着
ルーラーシップ含め、好走を果たした3頭はいずれも1・2人気に推されていた。今年は
ユーキャンスマイルと
ランフォザローゼスが出走。前者はGIでも堅実な走りを見せているだけに、3戦3勝(うち重賞2勝)の左回りでは侮れない存在となるだろう。
また、今年は
キングカメハメハの孫世代にあたる
ロードカナロア産駒の
アーモンドアイと
サートゥルナーリアが上位人気と目される。同産駒は初出走となるが、前者は18年
JRA賞年度代表馬に選出された女傑。GI馬が多数揃った今年の
天皇賞・秋でも中心視されて当然の実績馬だ。
ディープインパクト産駒は「1-5-1-28」。勝ち馬は14年
スピルバーグに限られるが、不良馬場で行われた17年を除けば、堅実に連対馬を送り出している。今年は
アルアイン、
カデナ、
ケイアイノーテック、
ダノンプレミアム、
マカヒキ、
ワグネリアンと6頭がスタンバイ。そのうち5頭がG1馬と実績面でも引けを取らないだけに、人気の盲点となっている馬がいれば気を配りたい。
ハーツクライ産駒は「1-0-0-5」。13年の勝ち馬
ジャスタウェイは2着馬に4馬身差をつける圧巻のパフォーマンスを見せていた。同産駒からは
スワーヴリチャードが出走を予定しているが、同馬は昨年の
天皇賞・秋で1人気の支持を集めていた馬。今年は人気落ちが予想されるものの、昨年はスタート後に大きな不利を被っているだけに、晩成型の血筋を踏まえても見限り早計かもしれない。