30日(水)船橋11Rで行われる2歳馬の地方全国交流重賞「第65回
平和賞SIII/船橋1600m、
全日本2歳優駿JpnI
トライアル」に、ホッカイドウ門別から3頭が遠征で挑む。2003年に北海道大学農学部の生産馬
ランノホシ(
林和弘厩舎)が北海道勢として初めて優勝して以降、昨年までの16年間で5頭が勝っている(2003
ランノホシ/2008
チョットゴメンナ/2009
ナンテカ/2011
エンジェルツイート/2017
リンノストーン)相性抜群の一戦。「ホッカイドウ勢6勝目」を懸け、内枠から順に
田中淳司厩舎サンオブロジータ(
御神本訓史騎手55)、
角川秀樹厩舎モリノブレイク(兵庫・
吉村智洋騎手55)&
バブルガムダンサー(
森泰斗騎手54)が南関重賞初Vを狙う。
実績順に挙げていくと、「日本一早く行われる2歳重賞」
栄冠賞H2(門別1200m外回り)で
母オノユウ(
その父バブルガムフェロー)との“母娘制覇”を果たした
バブルガムダンサー、前走まで7戦3勝・2着3回
モリノブレイク、そしてデビュー戦「落馬」の憂き目も見ながら、その後4戦2勝でここに駒を進めてきた
サンオブロジータということになるだろうか。
バブルガムダンサーは、陣営がデビュー戦を7馬身差で圧勝しても「1200mでも短い」と話していたほどで、距離延びての真価発揮が期待されてきた。2走前は1600m内回りの牝馬重賞
フローラルカップH3で勝ち馬から0秒3差の4着と小差の健闘。前走
サンライズカップH2(
北海道2歳優駿JpnIII
トライアル)では牡馬一線級に挑み、勝負どころから押し上げきれずの5着に終わるも、今後への大きな糧となるだろう挑戦だった。ここは早くから南関リーディング首位の
森泰斗騎手を早くから確保しての参戦で、
JRA函館2歳S参戦時のような大幅馬体減等がなければ好勝負も期待できそう。
モリノブレイクは新馬からの7戦中6走までが1200m戦で、勝ち鞍もすべて6F戦。2走前、牝馬
ミステリーベルンに5馬身差をつけられたマイル戦が今回の舞台ということで「距離克服」がカギとなる一戦だ。前走
イノセントカップH3では
ヘイセイメジャー(重賞2連勝中)から0秒3差で2着に踏ん張っており、スピード面は通用とみて間違いないだろう。
サンオブロジータは3頭の中で実績面は一番見劣る感。前走1800m外回りの
サンライズカップH2でも逃げて失速の7着と一段の成長を期待したいところではあるが、前走494キロの雄大な馬格の持ち主だ。
モリノブレイク同様、スピード面は通用の素質があり、鞍上に
御神本訓史騎手を配してきたのも陣営の期待の表れと言っていい。「健闘以上」の期待を懸けてみたい。
このほか、2番枠で出走する船橋
ピアノマン(
今野忠成騎手55)も門別デビュー馬で、新馬(
JRA認定フレッシュチャレンジ競走)を勝ち、船橋移籍後も4戦2勝・2着2回の成績を残している素質馬だ。すでに3勝の実績は出走馬中トップ(他に3頭=
モリノブレイク、
マンガン、
チョウライリン)、こちらも勝ち負けに食い込めて不思議ない好素材だ。
ゲートインは20時10分。12月の
全日本2歳優駿JpnIはもちろん、来春の南関東3歳クラシック戦線を見据える上でも要チェックの2歳交流重賞だ。発走を楽しみにお待ちいただきたい。
(文=ひだか応援隊)