先週の新馬戦は、当ニュースに取り上げた
シーズンズギフトが単勝1.9倍と断然の支持に応え快勝。また、
ダイワクンナナも2着馬に3.1/2差をつけ見事デビュー勝ちを果たした。
今週は東京スポーツ杯2歳Sが行われるが、今後のデビュー馬にも注目していきたい。
【11月16日(土) 東京芝1400m】
◆
ヴェンチュラスター(牡、父
ロードカナロア、
母ラスヴェンチュラス、美浦・
小島茂之厩舎)
ディープインパクト産駒の母は通算4勝、
ローズS3着など活躍した。伯父に
ディープサウンド(
共同通信杯3着)、いとこに
Collected(米G1・パシフィッククラシックの勝ち馬、
BCクラシック2着)がいる。「ディープの肌にカナロアの配合だし、いいスピードがありそう。距離は1400~1600?ぐらいがいいと思う。時間をかけて乗り込んだし、ゆかりの血統の初仔で楽しみにしています」と
小島茂之調教師。鞍上はR.ムーア騎手を予定している。
◆
ピクチャーポーズ(牝、父
ロードカナロア、
母フロアクラフト、美浦・
手塚貴久厩舎)
フジキセキ産駒の母は通算4勝、
オークス5着など活躍した。叔父母に
バウンスシャッセ(重賞3勝)、
ムーンクエイク(
京王杯SC)、
コントラチェック(フラワーC)がいる。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で乗り込み、10月下旬に帰厩。ここ2週はウッドチップコースで
ゴルトベルクとの併せ馬を消化している。「そんなにビシッと攻めていないけど、動き自体はいい。ピッチ走法のスピードタイプで体形的にも短めの距離が合いそう」と
手塚貴久調教師。鞍上は
O.マーフィー騎手を予定している。
【11月16日(土) 東京芝1600m(牝馬)】
◆
ゴルトベルク(牝、
父キングカメハメハ、
母グルヴェイグ、美浦・
手塚貴久厩舎)
祖母の
エアグルーヴはG1・2勝(
オークス、
天皇賞・秋)を含む重賞7勝を挙げ、1997年の
年度代表馬に輝いた。
ディープインパクト産駒の母は
マーメイドSの勝ち馬。伯母に
アドマイヤグルーヴ(
エリザベス女王杯を連覇)、伯父に
ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)、いとこに
ドゥラメンテ(
皐月賞、ダービー)がいる。こちらもゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で乗り込み、同じく10月下旬に帰厩。先週の追い切りは
ピクチャーポーズ、
マルターズディオサとの3頭併せを消化した。「全体的にコンパクトな体つきだけど、調教は楽な感じで動けている。いい意味で走りに余裕があるし、距離が延びても良さそう。成長力のある血統で奥深さを感じさせるし、能力はあると思います」と
手塚貴久調教師。鞍上は
O.マーフィー騎手を予定している。
◆
クロトノーナ(牝、父
ルーラーシップ、
母クロノロジスト、美浦・
大和田成厩舎)
クロフネ産駒の母は通算2戦1勝で繁殖入り。異父姉に
ノームコア(
ヴィクトリアマイル)、
クロノジェネシス(
秋華賞)がいる。「400kg前後の小柄な牝馬で非力な感じだし、まだ全身を使い切れていないところがある。そういう現状でも背中の感じやバネはいいし、芝向きの軽い走りをするタイプ。血統的にも将来性はあると思います」と
大和田成調教師。鞍上は
石橋脩騎手を予定している。
【11月17日(日) 東京芝2000m】
◆
テルヌーラ(牝、
父ディープインパクト、
母ドントテルソフィア、美浦・
木村哲也厩舎)
母は米G1・
スピンスターS(ダート9F)など通算11勝、BCディスタフ2着の活躍馬。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で体力強化を図り、10月中旬に帰厩した。坂路、ウッドチップ、芝を併用して追い切りを重ねており、精神面に注意しながら課題の改善に取り組んでいる。「ディープ産駒の牝馬で気持ちが勝っているタイプ。まだ体質面や馬体面の成長が追いついていないような現状だし、ゆっくりと乗り出して慎重に進めてきた。スピード自体はあるし、それを持続できるように走りの質を上げていきたいですね」と
木村哲也調教師。鞍上は
丸山元気騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)