23日に京都競馬場で行われる京都2歳S(2歳・GIII・芝2000m)について枠順・馬番別に検証していく。なお、オープン特別として行われていた2009〜2013年も集計対象とする。

　過去10年、馬番別では最多となる5回の馬券絡みが3番と6番。4回が1番、2番、4番、3回が5番、9番となっている。オープン特別時代を含めてもフルゲート(=18頭立て)で開催されたことはなく、09年(5頭立て)や14年(8頭立て)のように極端な少頭数も珍しくない。

　参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。

1枠　2-1-1-6　複勝率40.0％　複勝回収率66％
2枠　0-2-2-6　複勝率40.0％　複勝回収率132％
3枠　1-2-2-5　複勝率50.0％　複勝回収率129％
4枠　3-1-0-6　複勝率40.0％　複勝回収率105％
5枠　1-1-1-8　複勝率27.3％　複勝回収率178％
6枠　2-2-1-6　複勝率45.5％　複勝回収率132％
7枠　0-0-2-12　複勝率14.3％　複勝回収率52％
8枠　1-1-1-14　複勝率17.6％　複勝回収率27％

　繰り返しになるが、過去10年でフルゲートはおろか最大でも12頭立て以下でしか行われていない。そういった頭数が揃わない事情があるにもかかわらず、2〜6枠の複勝回収率がベタ買いでもプラス収支をマークしている点については注目しなければならないだろう。

【2人気以下】
1枠　0-1-1-6　複勝率25.0％　複勝回収率53％
2枠　0-1-2-6　複勝率33.3％　複勝回収率134％
3枠　1-2-1-5　複勝率44.4％　複勝回収率127％
4枠　1-1-0-6　複勝率25.0％　複勝回収率103％
5枠　1-1-1-8　複勝率27.3％　複勝回収率178％
6枠　2-2-0-6　複勝率40.0％　複勝回収率135％
7枠　0-0-2-11　複勝率15.4％　複勝回収率56％
8枠　0-0-1-14　複勝率6.7％　複勝回収率14％

　京都2歳Sは1人気が「5-2-2-1」複勝率90.0％と非常に堅実で、馬券外に敗れたのは14年ティルナノーグ(8頭立て・7着)のみ。そもそもの頭数が少なく、1人気の好走率が高まるのも必然かもしれない。ただし、2人気以下の成績は人気ほどに大差がなく、1人気を除けば7・8枠は少頭数でも不振傾向にあるようだ。