先週の除外頭数は中山芝1200mと中山ダート1800mが4頭ずつ。中山ダート1200m(牝)に関しては8頭の除外が出ている。今週も中山ダート1800mは行われるが、ここは牝馬限定戦。よって、中山ダート1800mを除外された中には中山芝2000mへ再投票した馬もいるが、こういった対応も重要になってくるのではないだろうか。
この感じだと、今週は中山ダート1200mの番組に頭数が集中しそうだが、翌週には中山でも阪神でもダート1200mの番組はあるので、除外が多かったとしても深刻な問題になることはないだろう。
【12月7日(土) 阪神芝1400m(牝)】
◆
カレンヒメ(牝、父
ダノンシャンティ、
母カレンチャン、栗東・
安田翔伍厩舎)
母は現役時代に
スプリンターズS、
高松宮記念といったス
プリントGIを制覇。その調教に騎乗していたのが、当時は調教助手だった
安田翔伍調教師。初仔、二番仔は母が現役時代に管理された安田隆行厩舎だったが、本馬と現1歳は
安田翔伍厩舎の管理予定となっている。
「口向きなど、まだ課題はあります」という師だが、それでいて、追い切りのスピード感はたっぷり。11月21日の坂路では、4F53.5秒を馬なりでマークしているし、11月28日のCWでは古馬2勝クラスを追いかけながら、ゴールでは頭ひとつ前へ出てフィニッシュ。父は
NHKマイルCをレコード勝ちした
ダノンシャンティなので、そのスピードがしっかりと受け継がれている。鞍上は
北村友一騎手が予定されている。
【12月7日(土) 阪神ダート1800m】
◆
プランドルアンテ(牝、父
Siyouni、
母テーブルロンド、栗東・
友道康夫厩舎)
母系には芝で5勝を挙げ、
函館記念2着、
京都大賞典2着といった実績がある
アンコイルド(
父Giant's Causeway)がいる血統。日本で活躍する父産駒には現2歳で東京芝1800mの未勝利戦を勝った
ヴィズサクセスなどがいる。
本馬については「ダート向きの
パワーがありそう」と
友道康夫調教師。11月27日のDPではレースで騎乗予定の
岩田望来騎手が跨って、先週デビューした
アイワナトラストを追いかけて楽に先着した。
パワータイプではあるが、新馬戦で動けそうな機動力も十分に備わっている。
【12月7日(土) 中山ダート1200m】
◆
アイスヴィスタ(牝、
父クロフネ、
母アイスメアー、栗東・
高柳大輔厩舎)
母の現役時代、
JRAでの成績はダート1200mで2勝を挙げている。本馬について「ゲート試験に合格した後、一旦放牧へ出していますが、牧場でしっかり乗り込んでの入厩」ということで、先週デビューの予定もあったが、もう1週待機しての今週のデビューを予定している。
11月20日の坂路では新馬との併せ馬だったが、相手をぶっちぎって4F51.7秒をマーク。さすがにスピードがある動きを見せた。先週はCWで併せ馬を行い、終い重点で6F87.4秒、1F11.8秒。トラック馬場でも追い切った点は間違いなくプラスだろう。
【12月8日(日) 阪神芝1800m】
◆
ワイドカント(牡、父
ディープブリランテ、
母アンニュイブルース、栗東・
西園正都厩舎)
2018年北海道サマーセールにて、820万円で落札された
ディープブリランテ産駒。母系には
ヌーヴォレコルトが勝った2014年の
オークスで5着した◎
ブランネージュがいる血統。
本馬の初見は11月14日のCWでの追い切りだったが、この時点で6F82.8秒、1F12.4を馬なりでマークしており、最初から動けるなという印象だった。11月27日の坂路では新馬と併せてぶっちぎりの先着。4F52.8秒、1F12.4秒と水準以上の時計を出している。坂路での時計も追うごとに速くなっており、調教していることが実になっているといった感じがする。鞍上は
松山弘平騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)