12月5日、
JRAの令和2年度新規調教師の合格発表が行われた。栗東からの合格者5名は同日午後、栗東トレセン内で記者会見に応じた。
騎手の
四位洋文さんは2回目の受験での合格。「
日本ダービーを獲れるような馬づくりを」と抱負を語った。
「騎手として馬を大事にするように心がけてきました。これからは調教師として馬はもちろん、人を大事にするよい厩舎づくりを目指していきたいです」
なお、四位さんのみ申し出により2020年3月1日から調教師免許を取得するため、騎手としての活動は2020年2月29日(土曜日)までとなる。
「二度と競馬に乗れなくなっちゃうので、(残された日々は)感謝の気持ちを込めて競馬に乗りたいです」
四位さん以外の方は2020年1月1日より技術調教師として開業に向けての準備を始める。
今回の合格者の中では32歳と最年少の
田中克典さんは5回目の受験で合格。師匠である西園師は朝から結果を気にし続け、田中さんの合格がわかると自分のことのように喜んだという。
「早い段階で騎手を引退しましたが、調教助手として所属した西園調教師から調教師を目指すように勧められて受験していました。和を大事にする調教師になりたいです」(田中さん)
杉山佳明さん、
茶木太樹さん、
辻野泰之さんはそれぞれ8回目の受験での合格。辻野さんは角居厩舎のスポークスマンとして
メディアによく登場している。
「合格を聞いて身が引き締まる思いです。勝ちたいレースは
日本ダービーと
凱旋門賞。角居師の意思でもある海外挑戦を僕も意識していきたいです」(辻野さん)
(取材・文:花岡貴子)