「阪神JF・G1」(8日、阪神)
5馬身差の圧勝で、史上12頭目となる無敗の2歳女王に輝いた。4番人気の
レシステンシアが逃げ切りV。勝ちタイムの1分32秒7は06年に
ウオッカが記録した2歳レース&コースレコードを0秒4更新し、今年の
桜花賞レコードと同タイム。北村友は今年G1・3勝目、松下師は開業5年目で初タイトルとなった。2着に6番人気の
マルターズディオサが入り、3着は3番人気の
クラヴァシュドール。単勝1・8倍と圧倒的1番人気の
リアアメリアは6着に敗れた。
仁川にかかった鮮やかな虹が、栄光への架け橋だった。4番人気の
レシステンシアが、デビュー3連勝で2年ぶり史上12頭目となる無敗の2歳女王の座を手にした。好発から思い切り良くハナを奪うと、前半5F57秒5のハイペースで飛ばす。10秒台が1度、11秒台が4度というシビアなラップを刻みながら、ラストはメンバー最速の上がり3F35秒2の末脚で後続を突き放し、5馬身差の圧勝劇を演じた。
勝ち時計の1分32秒7は、阪神競馬場が改修された06年に
ウオッカがマークした2歳レース及び、コースレコードで、今年の
桜花賞レコードと同タイム。距離延長も内枠を利し見事に克服した。今年G1・3勝目となった北村友は「強かった。馬に感謝です」と相棒に最敬礼。「道中
リラックスすることだけを心掛けました。余力はあったし、脚は使ってくれると思っていました」と満面の笑みを浮かべた。
開業5年目で待望のG1初タイトルをつかんだ松下師は「本当に夢のようで言葉にならないです」と万感の思いをかみしめる。3年前に
ディーパワンサでJRA・G1初挑戦(4着)した思い出の一戦で、つかんだ最高の勲章。14日には自身の39歳の誕生日を迎えるだけに、「最高のプレゼントになりました」と頬を緩めた。
今後は馬の様子を見て決めるが、もちろん同じ舞台で行われる
桜花賞(4月12日・阪神)が視野に入る。「来年に夢がつながる勝ち方」と師が言えば、「ずっと手前を変えてフワフワしていましたし、まだ粗削りですが、十分に通用するスピードは見せてくれた。強い内容。ポテンシャルも秘めています」と鞍上も期待大。2歳女王はさらなる進化を遂げ、堂々と無敗街道を突き進んでいく。
提供:デイリースポーツ