「
香港ヴァーズ・香港G1」(8日、シャティン)
香港の地で日の丸が大きくはためいた。ヴァーズを
グローリーヴェイズが制すと、マイルは
アドマイヤマーズが完勝。カップは大将格の
ウインブライトが人気に応え、春秋香港G1制覇を成し遂げた。日本勢4戦3勝。世界のホースマンに、改めてその存在感をアピールした。
首差でG1初制覇を逃した
天皇賞・春から7カ月。海外初遠征の
グローリーヴェイズが“マジックマン”モレイラの手綱さばきで、ついにタイトルを手にした。
道中は中団の内へ。ポジションを徐々に挙げ、直線では前に4頭の壁が立ちふさがったが、あいたスペースを見つけると、残り200メートルで逃げる
エグザルタントを一気にかわし、迫る
ラッキーライラックに3馬身半差をつけた。モレイラも「馬も落ち着いていて、難しい位置にいたけど、よく進路を取ってくれた」と大満足だった。
見届けた尾関師は「最初は後ろだなと思っていたけど、いつの間にか虎視眈々(たんたん)と位置を上げるあたりがマジックなんでしょう」と鞍上を絶賛。(有)シルクレーシングの米本昌史代表は「このカテゴリーのチャンピオンになったし、おのずともっと高いステージへ」と先を見据えていた。
提供:デイリースポーツ