「
中山大障害・JG1」(21日、中山)
勝負を決めたのは最終障害。抜群の飛越を決めた
シングンマイケルが、早めスパートの
ブライトクォーツに半馬身跳び勝った。4角先頭。夢中で振るった左ステッキは、ゴールの瞬間、高々と空へ突き上げられていた。
デビュー20年目、ついにJ・G1のタイトルを手に入れた金子は「やっと夢がかないました。うれしいです。本当に折れそうになる心を鼓舞して、20年やってきた…」と声を震わせた。
「バネと飛越の軌跡が素晴らしい。なかなかこういう馬には出会えない」。この馬が生涯最高の相棒になる-10月の
東京HJを制した時の“予感”が、現実のものとなった。ただ、“暫定王者”だということもしっかり分かっている。「いずれは胸を借りるつもりでチャレンジさせてもらいたい」と、“打倒
オジュウチョウサン”を次の目標に掲げた。
高市師も同じ腹づもりだ。「白黒つけないとね。
阪神スプリングJ(3月14日・阪神)に出るというから、そこでぶつけることになると思う」。春の仁川が頂上決戦で熱くなりそうだ。
提供:デイリースポーツ