28日に中山競馬場で行われる
ホープフルS(2歳・牡牝・GI・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、GIIとして行われていた2014~2016年、前身ではないものの同時期に同コースでオープン特別として行われていた2009~2013年の
ホープフルSもデータの集計対象とする。
過去10年で最多となる6回の馬券絡みが
キングカメハメハ。5回で
ディープインパクトが続き、4回が
ステイゴールドとなっている。また、
シンボリクリスエスも3勝を挙げる活躍を見せており、これは
キングカメハメハと並ぶトップタイの勝利数だ。
ディープインパクト産駒は「2-2-1-9」。15年
ハートレー、14年
シャイニングレイと2頭の勝ち馬を出している。今年は
コントレイル、
ゼノヴァース、
ブルーミングスカイ、
ラインベックの4頭が出走予定だ。断然人気が予想される
コントレイルは、前走東京スポーツ杯2歳Sで従来の2歳コースレコードを1秒4、
JRAレコードを1秒1も更新。父の没年に怪物の誕生を予感させる走りだったことに相違ない。
ハーツクライ産駒は「1-0-0-5」。GIに昇格した17年に
タイムフライヤーが勝ち馬となっており、17年
ナスノシンフォニー(10人気5着)、14年
エニグマバリエート(11人気5着)など、人気以上の激走も目立つ。今年は
ワーケアが唯一の出走馬となるが、
リスグラシュー、
サリオス、
スワーヴリチャード、と秋のGIで活躍が続く同産駒の勢いに乗りたいところだろう。
初出走となる
オルフェーヴル産駒からは、
オーソリティと
ディアマンミノルの2頭がスタンバイ。前者は叔父に昨年の勝ち馬
サートゥルナーリア、16年3着の
グローブシアターがおり、その血統背景は注目に値する。なお、同産駒の牡馬はコース成績が「4-3-3-31」勝率9.8%・複勝率24.4%、重賞は18年に
エポカドーロが
皐月賞を制している。
また、
オルフェーヴルの全兄
ドリームジャーニーの産駒も初出走となり、
ヴェルトライゼンデは上位人気と目される。同馬は半兄に
ワールドプレミアや
ワールドエースがいる血統。なお、同産駒の牡馬は「3-2-4-11」勝率15.0%・複勝率45.0%というコース成績だ。