1996年の
菊花賞馬
ダンスインザダークが、種牡馬としてけい養されていた北海道安平町の社台スタリオン
ステーションで老衰のため2日に死んだことが明らかになった。27歳だった。4日、JRAが発表した。
95年12月に阪神新馬戦で勝利を飾ると、4戦目の96年
弥生賞で重賞を初制覇。同年のダービーでは1番人気に支持されたが、
フサイチコンコルドに首差の2着に敗れた。
休養を挟み、秋初戦の
京都新聞杯を制すると、続く
菊花賞で念願のG1初制覇。しかし屈腱炎を発症したため、
ビッグタイトル獲得を最後に現役を引退した。デビューからの8戦全てで
武豊が騎乗した。
種牡馬としては
菊花賞馬の
ザッツザプレンティ、
デルタブルース、
スリーロールスや、
安田記念を制した
ツルマルボーイらを輩出した。
現役時代に管理した橋口弘次郎元調教師は「ダービーで負けたことは、鮮明に覚えていますね。スケールの大きさでは、私が管理した中で一番でした。1年間しか走れなかったのが悔やまれます。屈腱炎がなかったら、海外挑戦をしていたでしょう。でも、種牡馬になってから、いい子を何頭も出してくれましたし、ああいう馬と関われて私も幸せでした」と話した。
社台スタリオン
ステーション事務局の徳武英介氏は「老衰による起立不能で死亡しました。
サンデーサイレンスの2世代目産駒で、競走馬としても種牡馬としても
サンデーサイレンス系の繁栄をけん引してくれました。スタッフ一同、感謝の気持ちでいっぱいです。冥福を心からお祈り致します」とコメントした。
提供:デイリースポーツ