園田・
姫路競馬場で、兵庫競馬のレース実況を担当してきた82歳の吉田勝彦アナウンサーが、9日、園田競馬6Rで64年間に渡る実況
アナウンスを終えた。
吉田氏は、2014年5月27日に、「同一競馬場での実況
アナウンスの長さ」をギネス世界記録に認定されている兵庫競馬の名物アナウンサー。最後の実況をライブ観戦したいと、多くのファンが集まり、テレビを含めた多くの
メディアも朝早くからスタンバイしていた。
その6Rは、ゴール前に集まったファンのほとんどが、ファン
ファーレが鳴っても、コースを見ずに、吉田アナが放送する4階西側のブースに視線を集中。ゴール前までもつれる激しい競り合いとなった熱戦を変わりない名調子で盛り上げた。
リプレイ実況後、放送ブースから立ち上がった同アナの目からは涙がこぼれ落ち、それを確認するファンからは「こちらから泣きたいぐらいですよ。お疲れ様です」と大きな声もかかり、集まったファンからの拍手が鳴り止まなかった。その後に行われた
サイン会でもカウントできないほどの長蛇の列ができ、同アナとの競馬場での別れを惜しんだ。
提供:デイリースポーツ