土曜中山11Rの
ニューイヤーSで、
ウインファビラス(牝7歳、美浦・畠山)がラストランを迎える。残念ながら重賞タイトルはない。15年阪神JFで
メジャーエンブレムの2着。クラシックシーズンへと思いをはせたが、気性面が出世を阻んだ。
デビュー当時から付きっきりでケイコにも乗ってきた松岡は「難しい馬。いい思い出はないよ」と笑ったが、「その経験がブライトに生かされたからね。ここまで頑張ってこられたのは大したもの。いい牝馬です」と目を細める。昨年の香港で春冬G1制覇を遂げた全弟
ウインブライト。その陰には姉の存在があった。
姉弟を担当する野木厩務員は「うまく(気性面を)コントロールしてあげれば、もっと出世できたと思うんですが…」と残念そうだが、「最後も無事に戻って来てくれれば」と洗い場で体を激しく揺らす相棒を見つめた。
近3走2桁着順と苦戦続きでも、「先週の動きが良かったし、いい状態で送り出せます」とは畠山師は胸を張る。「大きなケガもなく、丈夫で頑張ってくれた。いいお母さんになってほしいですね」。厩舎を活気づけてくれた功労馬に、感謝とエールを送った。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ