中国武漢を発生源とする新型肺炎の感染が拡大しつつある中、香港ジョッキークラブは、シャティン競馬場で今日(1月27日)の午後に組まれている「チャイニーズ・
ニューイヤー・レースデイ(春節競馬)」を、予定通り開催すると発表した。
香港ディズニーランドが閉園になるなど、香港でも感染拡大防止への動きが広がっている中、開催決行の判断に至った背景について香港ジョッキークラブは、春節競馬の重要性と、施行を取りやめた場合の経済的損失などを考慮したと説明している。
その一方で、一般客については、あらかじめレストランの予約を行っていた者に限って入場を許可するとし、入場時には体温のチェックが行われる予定。更に、運営スタッフを含めて、入場者全員がマスク着用を励行されることになった。また、レストランを予約していた者も、ペナルティなしでキャンセルを受け付けるとしている。昨年の春節開催は10万人をこえる観客を動員したが、今年は8千人程度に激減する見込みで、場内にある
ベッティングホール、
メディアホール、デジタルゾーンなどは、閉鎖される予定だ。
場内で働くパート
タイマーの数も、通常開催の1万1千人から、今日の開催では3千人規模に縮小。労働の機会を失うことになる8千人のパート
タイマーにも、一定の賃金補償を行うことを香港ジョッキークラブは約束している。
(文:合田直弘)