29日(水)、
川崎競馬場(晴・不良)で行われたダート
グレード競走の第69回
川崎記念(JpnI、ダート2100m)は、道中好位を追走していた断然人気の
チュウワウィザード(
JRA)が、3コーナーから4コーナーにかけて先頭に立ち、突き放して完勝した。勝利騎手は
川田将雅(
JRA)、勝ち時計は2分14秒1。6馬身開いた2着には7番人気だった地元川崎の
ヒカリオーソが入り、さらに1馬身差の3着に3番人気の
デルマルーヴル(
JRA)が続いた。2番人気の
ケイティブレイブ(
JRA)は6着に敗れた。
勝った
チュウワウィザードは
父キングカメハメハ、
母チュウワブロッサム(
その父デュランダル)という血統の5歳牡馬で、
JRA栗東・
大久保龍志調教師の管理馬。通算成績は地方・中央合わせて15戦9勝。昨年浦和で行われた
JBCクラシックに続いてJpnI競走は2勝目となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
チュウワウィザード(
川田将雅騎手)
「無事に人気に応えて、勝ち切ってくれたのが何よりです。前半思っていたよりも並びが少しワイドになって、そこだけがどうかと思いましたが、少し主張して、動きを作ってからはいい形になりました。(抜け出して)1頭になって遊ぶ所があって、直線はその辺りをケアしながらでした。
精神的に幼い所はありましたが、今後もっと大人になっていくと思います。去年浦和でJBCを勝つことができて、今年もこうして川崎で勝つことが出来ましたから、また南関東でレースをする機会があれば応援して頂ければと思います」
(
大久保龍志調教師)
「1番人気でしたから、勝ててホッとしました。JBCを勝った時くらいの状態に持って来る事ができましたし、大外枠がどう出るかとは思いましたが、スタートも出ましたし、道中は期待しつつ見ていました。
オメガパフュームや
クリソベリルといった強い馬もいますが、この馬も去年より成長してきていると思います。この後は選出されれば、登録しているドバイに行きたいと考えています」
2着
ヒカリオーソ (
山崎誠士騎手)
「凄いですね。ビックリしました。出遅れてしまい、控える競馬になりました。馬込みで競馬をした事がほとんど無いですし、少しムキになる所はありましたが、最後まで脚が上がる事もなく走ってくれました」
3着
デルマルーヴル (
O.マーフィー騎手)
「馬がどんどん良くなっていて、
浦和記念の時よりも良くなっていました。今日は強い馬を見ながらのレースで、負かすならあの形しかないと思いました。結果は3着でしたが馬はよく頑張ってくれましたし、また秋にこの馬に乗れるのが楽しみです」
4着
ミューチャリー (
御神本訓史騎手)
「このぐらいやれる馬です。本当はもう少し後ろで競馬をするつもりでしたが、スタートも出ましたし、自然にあの位置からになりました。この後どんな路線に行くかは分かりませんが、今後が楽しみです」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI