「
フェブラリーS・G1」(23日、東京)
好調・矢作厩舎が送り出す
モズアスコットが19日、ダートG1獲りへ上昇ムードを示した。ルメールを背に栗東坂路で余裕の先着を果たし、前走を上回る完璧な仕上げをアピール。18年
安田記念勝ち馬ながら、初ダートだった前走の根岸Sを完勝。史上5頭目の芝&砂G1制覇に向けて視界は限りなく良好だ。
完璧な仕上げを施された。18年
安田記念覇者
モズアスコットは、栗東坂路でルメールを背に
クレパト(3歳1勝クラス)を追い掛け、最後の2Fは12秒4-12秒4とうなるような走りを披露。馬場の荒れた遅い時間帯だったが、余裕残しで僚馬に1馬身先着した。
4F51秒4-37秒6-12秒4の好時計に、ルメールは「
パワーアップしたと思う。自分から動いて加速した」と手綱越しの感触を口にする。加えて、前走根岸S出走時からの変化も感じ取ったという。「(前走の追い切りは)ちょっと重かったし、反応が遅かった。トップコンディションじゃないと思った。それで重賞を勝つことができたので素晴らしかった。根岸Sが80%なら、今回は100%だと思う」。2カ月半ぶりをひと叩きし、上り調子でG1獲りに臨む。
前走はダート初参戦でしかも重賞。芝のG1ホースとはいえ簡単なミッションではなかったが、直線一気の差し切りで見事に難題をクリアした。「最後は楽勝だった。矢作先生は馬のことをよく知っているから“いける”と思った。ダートの走りもすごく上手。
グッドチョイスだった」。今回も強気一辺倒だ。1F延長に「この距離で勝っているし、芝スタートも問題ない。パワフルなス
トライドでスピードがある」と自信の表情を浮かべた。
クロフネ、
アグネスデジタル、
イーグルカフェ、
アドマイヤドンに続く、JRA史上5頭目となる芝&ダートG1制覇が懸かる一戦。「今回はトップコンディション。いい結果が出せると思う。今年最初のG1ですが、
ビッグチャンス」。新天地を見つけ、第2章を開始した二刀流。快挙達成が目前まで迫っている。
提供:デイリースポーツ