97年からは定量のGI戦へと格上げされたダートマイル王決定戦。強い馬が勝つ定量戦で、高齢まで活躍できるダート戦。当然のようにリピーターが強いレースだ。
昨年の
フェブラリーS以降、厳しいマークにあっているものの連覇を狙う◎
インティは単騎逃げが見込めるメンバーになった。前走の
東海Sで新境地を見せたものの、持続するスピードを武器にするためにやはり逃げた方が持ち味が生きる。直線の長いコースは、この馬自身にとっては有利とはいえないが、ほかの馬も早めに追いかけにくい。
武豊騎手の手綱さばきに期待したい。
逆転を狙うのは
安田記念優勝の〇
モズアスコット。東京ダート1600m戦のスタート部分は芝コースであり、この馬にとっては間違いなく有利。出遅れた前走はレース前に思い描いていたレースができなかったはずだが、それをまったく感じさせない強さだった。本来のスピードを100%発揮できるようなレースになれば新しいダート王の誕生だ。
▲
サンライズノヴァの
母ブライトサファイヤは2007年の優勝馬
サンライズバッカスの半姉。一族には
マーチSに勝ち、
JBCクラシック2着
マコトスパルビエロもいて、ダートに強いファミリーだ。前走は59キロを背負ってハイペースを追走したためにバテてしまったが、悪い内容ではなかった。脚質に幅を持たせることができたのは、今回のメンバー構成では大きな武器になりそうだ。
先行力のある△
ワイドファラオは同距離同コースの
ユニコーンS優勝馬。強いメンバー相手に善戦を続けている△
デルマルーヴル、ダート1600mは5戦4勝△
アルクトスと、追い込み鋭い△
ヴェンジェンスも侮れない存在だ。