新型コ
ロナウイルスの感染拡大が世界規模で深刻化している。中国に忖度したWHOの利権構造が問題の根源だが、日本においてはギリギリまで
インバウンドにすがった政権にも責任の一端がありそうだ。
JRAは勝利騎手の
サイン会を当面やめることになり、海の向こうの香港(シャティン競馬場)では16日、無観客開催(香港
ゴールドカップ)という事態に。専門家が「今後1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」との見解を出す中で、責任のあるトップは決断のかじをどう切るのか。競馬記者としても様々な事態を想定しておくべきと思っている。
さて、現在のコ
ロナ騒動に最も気をもむ競馬関係者は、おそらく今週の
中山記念に出走する
ウインブライト陣営だろう。昨年はクイーンエリザベスII世カップ、
香港カップと2つの香港G1を制覇。今春もドバイ遠征後に連覇を期して香港行きを予定しているが、先を読める状況ではない。目に見える部分で最善を尽くすのみという環境下にある。
そのせいだろうか。3連覇のかかる
中山記念に向けて、今回の乗り込みはいつになく入念だ。新コンビを組む
フィリップ・ミナリクを背に南ウッドコースで意欲的な併せ馬を2週連続で消化。早くも1週前には「集中力が増して、もう仕事モード。併せた時の反応も伸びもすごく良かった。負けず嫌いで気持ちが強いという印象だったが、乗ってみればクールでプロフェッショナルな馬。今のいい状態をキープできれば楽しみ」と鞍上を喜ばせた。
ただ、あまのじゃくな当方、このジョッキーの弁を素直に受け取り難い意識がどうしても働く。思い出すのは同じく休み明けだった半年前のGII
オールカマー=9着。同馬を知り尽くしているはずの
松岡正海でさえ「八分のデキだが、勝負になる」とアクションにだまされた馬である。実際、過去の休み明け重賞は10着、10着、9着で惨憺たるもの。果たして厩舎サイドは今回の仕上げをどう捉えるのか?
「確かに、このレベルの馬なら、誰が乗っても好印象を受けるでしょうからね。自分も甘くは見ていませんよ。ただ、
オールカマーと違うのは、今回は完全休養ではなく、ビッグレッド
ファーム鉾田で乗り込んでからの入厩という点。自分としては同じく鉾田経由だった昨年の
中山金杯(1着)と同程度の仕上がりにはあると見ているんです」
こう胸を張るのは管理する
畠山吉宏調教師。ならば過去4戦4勝と無敗の中山9ハロン舞台で実力発揮のシーンは十分にあるはず。今回は“中山の申し子”を全面的に信頼したい。
(美浦の宴会野郎・山村隆司)
東京スポーツ