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【マリーンCまであと3日】17年ホワイトフーガVに波乱のヒント!? 浅野靖典の小ネタ探し

  • 2020年03月30日(月) 11時00分
 春の訪れを知らせる南関東重賞開幕戦・マリーンCが4月2日(木)に船橋競馬場で開催。例年、堅い決着が多いものの、昨年は川崎所属のラーゴブルーJRA勢を撃破し、ひと波乱を演出。前開催に続き、無念の無観客でレースが行われるなか、どの陣営にサクラ咲くか? 浅野靖典が過去の名勝負から“小ネタ”を紹介する。

 過去23回のマリーンC地方競馬所属馬の優勝は6回あるが、そのうち5回は2007年の第11回までに集中。昨年は川崎所属のラーゴブルーが制してJRA所属馬の連勝記録にストップをかけたが、全体的にみるとJRA所属馬が優勢だ。

 それでも実施されなかった2011年を除いた過去10回で、地方所属馬の2着は3回あって、3着には4頭が入っている。そのなかで地方所属馬が盛り上がりを演出したのが2017年。大井所属のララベルが逃げ、同じ厩舎のリンダリンダが2番手をマークしたまま、最後の直線に入ったのだ。

 その2頭の負担重量は55kg。JRA所属で単勝1番人気のワンミリオンスは57kgで、2番人気のホワイトフーガは58kgを背負っていた。しかし勝利を挙げたのは3番手からレースを進めたホワイトフーガ。それでもララベルは最後まで粘って2着。リンダリンダも3着に残った。

 その2頭の単勝人気は、ララベルが6番人気でリンダリンダが4番人気。一方、3番人気以内の支持を受けた地方所属馬は過去10回で3頭いて、2010年3着のユキチャン(川崎)が3番人気、2012年2着のクラーベセクレタ(船橋)が2番人気、昨年1着のラーゴブルーは3番人気。過去10回のマリーンCでは“単勝3番人気以内の地方所属馬は、3着内率が100%”となっている。

 さて、今年はそのデータに該当する馬がいるのだろうか。今年の登録馬にはダートグレードレースで連対したことがある馬が、ラビットランアークヴィグラスサルサディオーネマルカンセンサーナムラメルシーと、5頭もいる。

 しかしJRA所属の出走予定馬でダートグレードレースの連対歴があるのはラインカリーナだけ。パッシングスルーは芝の重賞を制していて、初めてのダート戦だった前走のエンプレス杯でも3着に善戦している。

 ちなみに、過去10回での単勝1番人気馬の連対率は80%で、3着内率は90%。3着を外した唯一の年は、前述の2017年だった。

 じつはマリーンCにはクイーン賞と関連がある。2012年以降、2016年を除いて“前年のクイーン賞に出走していた馬が1頭だけ連対”しているのだ。

 もうひとつ、最近6年のマリーンCでは“3走前が前年11月以降の地方競馬で実施されたダートグレードレースだった”という馬が“1頭だけ連対”しているというデータがある。これは過去10回に広げてみても、6月に実施された2009年を含めて、例外はエンプレス杯が雪で取りやめになった2012年と、その翌年の2回だけ。これも注目できる“小ネタ”といえそうだ。

 マリーンC船橋競馬場の1600mが舞台。スタート地点から1コーナーまでは250mほどだ。その結果をみてみると、過去10年の3着内馬30頭のうち20頭が、ゼッケン7番より大きい数字。そして過去10回とも「8番より外から発走した馬」が3着以内に1頭以上入っている。選択を迷ったときには、この傾向に頼る手があるかもしれない。

(文=浅野靖典)

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