阪神JFは1番人気を裏切る6着という結果に終わった
リアアメリア(栗東・
中内田充正厩舎)。
桜花賞(4月12日・阪神芝1600m)へ直行するローテーションは早々に決まったことで、牧場での調整期間をたっぷりと挟んで、3月6日にノーザンFしがらきから帰厩している。
今朝1日はレースに向けた1週前追い切り。朝一番のCWコース、馬の殺到する時間帯でもあったが、
川田将雅騎手が跨っても
テンションが上がりすぎるようなところはない。そして、馬場入りするとカペラを追走する併せ馬だったが、ここでも気持ちが高ぶる様子はない。
スムーズに追走していたが、6Fから5F区間は15.3秒。ちょっと遅めのラップなので、ここで行きたがってもおかしくなかったが、落ち着いた走り。じわっとラップが速くなっていき、最後の直線で相手が2馬身ほど前にいる状態だったが、一瞬にして追いついて追い越した。
この瞬発力は2歳時からの武器だったが、2歳時は派手に見えたその動きが今はそう見えない。これは無駄な動きがない中でトップスピードに入ることができているという証に思える。
時計は6F81.8~5F66.5~4F52.3~3F38.3~1F11.5秒。あれだけ手応えに余裕があって、終いがこの数字なら申し分ない。そして、1週前とはいえ、併せ馬を行えるくらい気持ち的な面で余裕がある。個人的には前走のリベンジが叶う状況が整いつつあるように思える。
(取材・文:井内利彰)