担当者と馬の距離はその人その馬でそれぞれ様々。ともに戦う同志であったり、友達のようにじゃれ合ったり、カイバを貰うとき以外は馬のほうが偉そうだったり…。ほんと、いろいろなのですが。

　ラッキーライラックと担当の丸内助手は恋人同士みたいなかんじです。丸内助手が手入れ等で近寄ると、ラッキーライラックが体を擦り寄せてきたり。丸内助手がラックのたてがみを撫でれば頬ずりしてくる…みたいな。見ているこちらがドキドキしてしまうようなアツアツぶりです！

「それでも、2歳、3歳のころに比べると仕草はだいぶ大人っぽくなりましたね」と丸内助手。

　たしかに。以前のほうがもっとガシガシと力が入ったかんじで丸内助手に擦り寄っている印象でした。最近はいいかんじに力が抜けてきている分、妙に色っぽい(笑)。そして何より、本当にこのコンビは息が合っていて、ただ見ているだけでもラッキーライラックが丸内助手にすごく懐いているのが伝わってきます。

　エリザベス女王杯で久々のGI勝利をおさめましたが、その後の香港ヴァーズでは芝2400m、休養明けの中山記念は芝1800m、そして今回の大阪杯は阪神芝2000m。もちろんマイルもこなしており、牝馬ながら牡馬相手に幅広い距離でコンスタントに実力を発揮しています。

「それ以前もずっと差のない競馬をしてきました。どんな条件でも活躍できるのは本当に強いんでしょうね」(丸内助手)

　ラッキーライラックの現役生活は残り1年を切っています。「海外帰りの前哨戦を経て、体調は万全」とのこと。これだけ息の合ったおふたりに3つ目のGIタイトル、獲って欲しいですね。

(取材・文：花岡貴子)