上半期の大一番・
帝王賞に向けての出発点と位置づけられるレース。以前は京都の開幕週に行われていたが、12年に
マイラーズCと入れ替わる形で阪神の最終週に移ってきた。直線に坂がある阪神に替わったことで、より底力が要求されるようになっている。
1.長い距離をこなすスタミナが問われる
阪神に移動して以降の8年間の勝ち馬のうち、7頭は1900m以上のレースからの距離短縮だった。唯一の例外である15年の
クリノスターオーにしても、その時点でダート1900m以上の重賞を2勝していた。長い距離での実績は勝ち負けのための必須に近い条件だ。
2.前走の4角位置に注目
過去8年間の勝ち馬は全て前走の4角での位置が3番手以内、2着も8頭中6頭が前走4角3番手以内だった。前走の4角で4番手以下だった馬は[0-2-6-72]で連対率2.5%、複勝率10.0%。3着に食い込んでくるケースはままあるが、連対は遠い。
3.
マーチS好走馬は不振
間隔的に
マーチSから臨戦してくる馬が例年少なくないが、レースの質が異なるためか関連性は薄い。過去8年間で前走
マーチS組は[0-2-3-44]で複勝率10.2%。連対した2頭は
マーチSでは4、11着だった。
アナザートゥルースは前走の
ダイオライト記念を逃げて完勝。鞍上の好騎乗も含め、テン良し終い良しの盤石な内容だった。昨年の本レースを制しているように条件替わり自体は問題なく、距離短縮のローテーションも良い。斤量58kgがどうかだけだろう。