「
皐月賞・G1」(19日、中山)
2歳戦が実施されるようになった46年以降、デビュー3戦目で
皐月賞を制覇した馬はいない。新馬戦-
京成杯と2連勝。まだ底を見せていない
キズナ産駒の
クリスタルブラックが偉業にチャレンジする。
既に戦闘モードに突入している。17日朝は美浦南の角馬場で入念にダクを踏んでから、ゲートへ。
吉田豊を背に、じっくり時間をかけて2度ゲート内に入れ、駐立などの確認を行った。「かなり
テンションが上がってきている。もうギリギリのところだね」と高橋文師。主戦も「だいぶ上がっていますね。気をつけないと」と気を引き締める。
気性の激しさだけでなく、能力の高さは証明済みだ。前走は1コーナー入り口まで大きく頭を上げて行きたがったものの、鞍上がわざと馬群に突っ込ませると、納得したのかピタリと折り合った。最後はメンバー最速の上がりで差し切り。「そのあたりがセンスの良さかな。ポテンシャルは相当だよ」。苦笑いを浮かべながらも指揮官は確かなモノを感じ取っている。
レース当日に45回目の誕生日を迎える
吉田豊も、08年マイルCS(
ブルーメンブラット)以来のJRA・G1制覇が懸かる。「とにかくゲートですね。道悪は大丈夫。外差しが決まるような馬場になってくれれば。自分で祝えるように頑張りたいですね」と闘志を燃やす。強豪を打ち破り、人馬の
メモリアルVを決める。
提供:デイリースポーツ