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ロナウイルス感染拡大のため、3月18日から競馬開催がストップしている英国で、関係者に緊急の資金援助が行われることになった。
Levy Board(レヴィーボード=競馬賦課金協会)とRacing
Foundation(レーシング
ファウンデーション=競馬財団)が共同で2200万
ポンド(約30億5400万円)を供出し、競馬を施行できないことで収入の道が途絶え、金銭面で苦境に立たされている関係者の救済に充てることになったものだ。
具体的には、レヴィーボードが用意する600万
ポンドが英国内の各競馬場に給付され、当面の
キャッシュフローに充当される他、750万
ポンド(レヴィーボードとレーシング
ファウンデーションが375万
ポンドずつ供出)が、各競馬場へ貸付けを行うための資金として用意される。貸し付けに対する返済は、2021年から向こう4年の間に済ませればよいことになっている。
更に、レーシング
ファウンデーションが用意する800万
ポンドが、様々な関係団体を通じて、調教師、騎手、厩舎関係者など、競馬産業界で働く個人の救済に充てられる予定だ。
英国の競馬統括団体BHAは、4月15日、当初予定していた5月1日の競馬再開を断念することを発表。いつ開催を再開できるかは、今後の情勢次第としている。
(文:合田直弘)