大ベテランが帰ってくる。2019年12月28日の中山2R・本馬場入場時の落馬で右踵骨を粉砕骨折し、戦線を離脱していた
蛯名正義騎手(51)=美浦・フリー=が福島競馬で復帰する。
20年1月上旬に手術を行い、2月に退院。そこからリハビリとトレーニングを重ねて、14日から調教騎乗を再開した。「今は日本だけでなく、世界的にも大変な状況。“こんな時に復帰していいのだろうか”とかいろいろと考えたけど、こうなる前から復帰に向けてやってきたからね。乗り役をやっている以上、戻ってこないと」。静かな語り口ながらも、競馬に対する情熱が垣間見える。
22日の時点で土曜福島2Rの
ランジョウ、日曜福島11R
プレシャスエースへの騎乗依頼が入っている。「お客さんの前で乗れないのは残念。だけど今、奇跡的に競馬がやれていることに感謝しながら乗りたい」。一鞍一鞍を大事にしつつ、確かな存在感を示す。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ