「
青葉賞・G2」(2日、東京)
南アフリカの若き天才・ヒューイットソンに導かれ、3番人気の
オーソリティがゴール前で差し切って重賞初制覇。2分23秒0の好タイムで、ダービー(31日・東京)の切符をつかみ取った。
巧みなレース運びだった。道中は中団のインで脚をため、直線の進路は外を選択。最内から先に抜け出した
フィリオアレグロをとらえ、馬体を並べた
ヴァルコスとの追い比べも首差で制してみせた。
短期免許の最終週に、ス
プリングS(
ガロアクリーク)に続く重賞2勝目をゲット。最後にひと仕事した鞍上は「来日して、最初の週に騎乗した馬(
弥生賞=3着)で勝てたことに特別な思いがある。いい仕事をしたスタッフにもおめでとうと言いたい」と、コンビ2戦目でのタイトル獲得を喜ぶ。新型コ
ロナウイルスの影響により、来日期間は全て無観客でのレースになってしまっただけに、「来年も日本に戻ってきたい。その時は応援してください」とファンへメッセージを送った。
本格化は秋以降と戦前に話していた木村師だが、「今週の追い切りのあと、急激に良くなった。毛ヅヤとかが変わった感じがあった」と確かな進化を感じていた。所有するシルクレーシングの米本昌史代表も、「これだけの走りをしてくれたので、行けるようなら堂々と行ってほしい」と
ゴーサイン。“競馬の祭典”を前に急成長した
オルフェーヴル産駒が、一気の頂点獲りへ挑む。
提供:デイリースポーツ