上半期ダート界のマイル王決定戦という位置づけで、
JRA勢が例年ほぼ上位を占める傾向にある。今年は7頭という少頭数の上、うち6頭が
JRA所属馬というメンバー構成。
JRA勢の中での力関係とコース適性、そして長期休み明けの
ルヴァンスレーヴの取捨がポイントとなりそう。また前走
フェブラリーSに出走した組の連対率が高いのも特徴となっている。今年も
フェブラリーSから4頭(優勝馬の
モズアスコットは
高松宮記念を経由)が駒を進めてきたが、どの馬も実力は拮抗していると見た。
◎は
アルクトス。前走の
フェブラリーSではハイペースで先行して最後はさすがに苦しくなったが、ハナを切らなくてもある程度の好位置で競馬ができるだろうし、先行有利のこのコース条件は合っている。盛岡の
南部杯でも2着になっており、地方のダートの適性も感じる。
○に
ルヴァンスレーヴ。1年5か月振りのレースになるが、これまでトレセンに入厩しては不安が出て放牧を繰り返してきたが、今回はしっかり乗り込んでようやく出走態勢が整った。高いポテンシャルの持ち主だけに、休み明けさえ影響しなければあっさりがあっても不思議ではない。
▲は
サンライズノヴァ。前走は後方の位置取りとなったが、好位置で運んだ2走、3走前のような競馬ができれば面白い。左回りに良績が集中していることと、
かしわ記念と相性の良い
武豊騎手が鞍上というのも心強い。
△の
モズアスコットは初めての地方参戦となるが、ダートでは2戦2勝とここまで
パーフェクトだけに、末脚炸裂に期待したい。
上記以外の
JRA勢(
ワイドファラオ、
ケイティブレイブ)も、過去の実績等から軽視はできず、長期休養明けの
ルヴァンスレーヴの走りを含めて、少頭数ながら見応え十分のレースになりそうだ。5月5日(火)、16時05分発走。
(文=佐々木祥恵)