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安田記念・G1」(7日、東京)
史上初となる芝G1V8を狙う
アーモンドアイが3日、美浦Wでの併せ馬で文句なしの動きを披露した。初の中2週でも不安なし。久々に追い切りにまたがったルメールも、仕上がりの良さに太鼓判を押した。国内マイルG1を連勝中の
インディチャンプも栗東坂路で力強い走り。
アーモンドアイとの再戦へ気合がみなぎる。また、豪州遠征帰りの
ダノンプレミアムも同坂路で軽快な動きを見せた。
アーモンドアイの美浦Wでの最終リハには、主戦のルメールが騎乗した。追い切りにまたがったのは、ドバイ遠征前の国内最終追い切りとなった3月12日以来だ。先行した
サトノラディウス(4歳3勝クラス)を2馬身追走すると、道中の折り合いは
パーフェクト。4コーナー手前でパートナーに一気に接近し、直線に入ると内から馬体を並べていつでも抜け出せる手応え。終始馬なりのまま最後は2馬身差の先着を決めて、文句なしの動きを披露した。
見届けた国枝師も満足そう。「もともと調教でも動く馬で、きょうは理想的な追い切りができた」と満点を与えた。これまではレースで全力を出し切ってしまうため、常に放牧に出てリフレッシュするのが通常のパターンだった。しかし、今回は中2週で、中間は在厩調整。どうしても状態面が気になるところだ。
トレーナーは「前走が楽な勝ち方で反動もなく、中2週でも行けるかなと。無観客競馬でエキサイトすることなく疲れもなかった。懸念材料はないと思う」と不安視する声を一掃。年齢を重ねることで、理想形に近づいたことを強調した。
いよいよ歴代トップとなる芝G18勝目を懸けて挑む。指揮官は「数々の名馬が7勝まできている。特に
シンボリルドルフは私がトレセンに入った時に、すごい馬だった。あの馬に並べたことは良かったし、今回のチャンスを生かしたい」と新記録達成へ意欲を見せる。
有馬記念の惨敗、直前でのドバイ開催中止など、悪いリズムを払拭(ふっしょく)してみせた前走の圧勝劇。「与えられた課題を着実にこなして、我々の期待を少しずつ越えてくれたプロフェッショナル」と国枝師は絶大な信頼を寄せる。歴史的な瞬間は、もう目前に迫っている。
提供:デイリースポーツ