「
安田記念・G1」(7日、東京)
史上初となる芝G1V8を狙う
アーモンドアイが3日、美浦Wでの併せ馬で文句なしの動きを披露した。国内マイルG1を連勝中の
インディチャンプも栗東坂路で力強い走り。
アーモンドアイとの再戦へ気合がみなぎる。また、豪州遠征帰りの
ダノンプレミアムも同坂路で軽快な動きを見せた。
2019年覇者の
インディチャンプは栗東坂路で最終リハ。僚馬
アメリカズカップ(6歳オープン)と併せ馬を行った。柔らかく、そしてダイナ
ミックなフォームで真一文字に駆け上がる王者。2頭の脚力の差は明らかだった。ラスト1Fで抜け出しを図ると、他を制すことに喜びを感じているかのごとく、さらに前進気勢を強める。勢いの差は歴然。楽々と3馬身突き放した。
4F51秒6-37秒4-12秒7。音無師は「最後は13秒を楽に切れているし、良かったです。馬場も荒れていたしね。去年の
安田記念よりいい状態になっていると思う」と、はじき出した好時計に満足げな表情を浮かべた。
海外遠征を視野に入れていた面々が、今春は軒並みローテの狂いに悩まされている。この馬も例に漏れない。
中山記念の後は香港遠征を予定していたが、新型コ
ロナウイルスの影響で断念。19年同様に、マイラーズCから
安田記念連覇を狙うことになった。ただ、結果として最強女王との再戦を導いたのだから面白い巡り合わせだ。
初対決となった昨年は、好位からスムーズに立ち回った
インディチャンプに軍配。ただ、アーモンドには発馬直後と最後の直線で大きな不利があった。それでいて着差は首、鼻とわずか。「こちらはG1・2勝。相手は7勝。胸を借りるつもりで」と音無師は挑戦者の気持ちで臨む構えだ。
主戦の福永も「
アーモンドアイは日本の
チャンピオンホース。受けて立つ気持ちではなく、挑んでいく気持ち」と女王に敬意を払う。ただ、「マイルの舞台では
インディチャンプがチャンピオンという自負もある」とも。19年は国内のマイルG1を連勝。
最優秀短距離馬にも輝いただけに、簡単には譲れない意地がある。2度目の対決。今度こそ、白黒つける。
提供:デイリースポーツ