3日、
大井競馬場で行われた第66回
東京ダービー(3歳・重賞・ダ2000m・1着賞金4200万円)は、好位でレースを進めた
山口達弥騎手騎乗の9番人気
エメリミット(牡3、船橋・
林正人厩舎)が、直線で外目に出されて脚を伸ばし、後方から迫った5番人気
マンガン(牡3、川崎・
田島寿一厩舎)との競り合いを制して、これにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分6秒9(良)。
【
山口達弥騎手】
「出たら前目で競馬しようと思っていました。今日はスタートが決まったので、テンからあまり(ペースが)遅くなるのは嫌だったので、ちょっと競りかけて少し引いて…。あとは自分の馬のペースでずっと回ってこれました。前半
リラックスして走れたので、直線伸びるかなと思いました。
(直線は)前走の東京湾Cの再現かなと思って、差されると思ったんですが馬もよく頑張ってくれました。(ゴールの瞬間は)何とか凌げたなあというのはわかったので。
これまで重賞勝ってなかったので、たまたまです。ダービージョッキーなんて…。
(
エメリミットは)最初は揉まれ弱かったんですけど、クラウンCあたりから砂を被ってもしっかり伸びてくれるようになりました。今後も楽しみです。
今こんな時期で、お客さまも入っておられませんけど、本当は皆さまの前で勝ちたかったです。早く皆さまの前で競馬ができるようにと、皆そう思っています」
【
林正人調教師】
「このダービーだけは毎年出したいと思っていますし、なかなかそれも叶わないところで、2回目の優勝ができたことは本当に嬉しく思っています。
今日ここに来るまで、やることはやったという気持ちでいましたので、あとは、ジョッキーにあまり声を掛けるのも負担になるかなと思いましたので、ほとんど指示もしないで、本人に任せる気で来ました。
前回、あの形で負けているので、早くゴールに着かないかなという気持ちで見ていました。この子で、このジョッキーで勝てたというのが嬉しくて、信じられない気持ちですけど、嬉しかったです。
(次走は)ここまで、デビューから数多く使ってきて、ここ目標にしていましたので、この後は帰って馬の状態を見て、オーナーとも相談して決めたいと思います。
今日は無観客という中で行われたダービーですけれども、皆さまの応援が届きまして、勝つことができました。ありがとうございます。これからも一戦一戦頑張っていきます。皆さまの前で競馬が出来ることを楽しみにしています」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)