現地時間7日、ブラジルのガベア競馬場でG1・クルセイドスル賞(ブラ
ジルダービー、3歳・芝2400m・10頭立て)が行われた。
道中は後方から進んだ1番人気アブダビ(牡3、V.ジル騎手)が、直線は馬場の中央を通って伸び、最後方の大外から末脚を伸ばした3番人気ヒーズゴールド(牡3、L.
エンリケ騎手)の追撃を退け、3/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分26秒82(重)。
ヒーズゴールドから1馬身差の3着には、先に抜け出しを図った2番人気
ハマー(牡3、A.ケイロス騎手)が入った。
アブダビは
父アグネスゴールド、
母Fugazi、その父
Crimson Tideという血統。通算成績は9戦3勝で、これが重賞初制覇。管理するR.リマ調教師は4頭出しで、1着・2着・3着・6着だった。
アグネスゴールドは
父サンデーサイレンス、
母エリザベスローズ、
その父ノーザンテーストという血統。現役時代は2001年の
スプリングS(GII)、
きさらぎ賞(GIII)を制覇。種牡馬入りした後は日本、アメリカを経てブラジルへと渡り、ブラジルG1勝ち馬を複数頭輩出している。
2着馬ヒーズゴールドも
アグネスゴールド産駒。同日に行われたG1
ゼリア・ゴンザガ・ペイショト・ディ・カストロ大賞で
リオデジャネイロ牝馬三冠に挑んだ同産駒マイ
スキーボニータは、残念ながら2着に敗れたが、その雪辱を果たすようなダービーワンツーとなった。
※馬齢は現地表記に準ずる。