1973年、岩手の古馬ナンバーワン決定戦として創設されたこのレースも、今年で第48回目を迎える。2005年から全国の
地方競馬所属馬が参戦可能になったが、今年は地元岩手所属の馬のみの6頭と少頭数ではあるが、
JRAから転入後2連勝の
ランガディアや前走の
シアンモア記念で
ランガディアをハナ差まで追いつめた
エンパイアペガサスなど、豪華メンバーとなった。
◎は
ランガディア。
JRAでは重賞出走経験もあり、岩手に転入初戦の赤松杯では2着の
スティンライクビーに9馬身差の圧勝。転入2戦目の
シアンモア記念では圧倒的な1番人気に推され、直線では
エンパイアペガサスとの叩き合いを制し、ハナ差ながら2連勝を飾った。今回は2000mになるが、既に中央でも経験済みだし、距離延長はむしろプラスに働くだろう。3連勝を期待したい。
○に
ヤマショウブラック。今年2戦は1600m戦でともに3着だったが、昨年制した
桐花賞のレース振りからも2000mが合っているのは間違いない。今年3戦目で得意の2000mと、前走以上の競馬ができそうだ。
▲
エンパイアペガサス。前走は
ランガディアと接戦の末、ハナ差の2着に入り、7歳になっても衰えは感じられない。2017年、18年とこのレースを連覇しており、この条件がマイナスになることはない。
△は昨年の
東北優駿、
ダイヤモンドカップを制して岩手3歳の2冠馬となった
パンプキンズ。前走の
あすなろ賞で2着馬に8馬身差をつけて優勝し、ポテンシャルの高さを示しており、どのようなレースをするか楽しみな存在だ。
ランガディア優勢ではあるが、他の3頭もさほど差はないだけに、ここはジョッキーの腕比べにも注目だ。
一條記念みちのく大賞典は、6月21日(日)、18時10分発走。
(文:佐々木祥恵)