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【中京記念予想】 斤量に恵まれた3歳馬が有利!? 舞台替わりで混戦模様の一戦をパドックの達人が一刀両断!/JRAレース展望

  • 2020年07月17日(金) 18時33分
 今週は、阪神競馬場で中京記念が行われます。舞台が替わり、今年に限っては傾向的なデータは使いづらいので、先週までの阪神芝の傾向を考えつつ、各馬の馬体を精査していきたいと思います。

 先週の日曜日は前半が非常に馬場が悪く、前に行った馬が残る競馬が目立ちましたが、最終レースはペースが速めだったこともありますが、差しが決まりました。今週は天気予報を見ているととくに雨予報は出ていないので、久しぶりに良い馬場での競馬となりそうです。

 差しが決まりやすい可能性もあるので、そのあたりも念頭に置きながら見ていきたいと思います。また、馬場質についてはディープインパクト産駒が活躍するような「軽め」で考えておきたいと思います。馬体構造的には、骨格が軽めでとくに手先が軽い馬が狙いです。そのあたりを踏まえながら各馬を見ていきましょう。

 まずはギルデッドミラー。前走時でも良い状態でしたが、トモの筋肉に厚みが出てさらに良くなっている印象。3歳馬の成長力を感じさせます。とくに腰がパンとして、実の入りが良くなっています。

 重苦しく出るパターンもあるオルフェーヴル産駒ですが、この馬に関しては筋肉量がありつつも、手先など全体的な造りは軽め。やや寸が詰まっているぶん距離はマイルがベストと考えられ、今回の条件は非常に合いそうです。斤量差もあるので、好走確率はかなり高いでしょう。

 ここのところ、レース内容に復調気配が見えていましたケイアイノーテック。今回の立ち姿を見ると完全復活したといっても良さそうです。一時期はトモの筋肉が薄くなって形が崩れていましたが、本来のボリュームを取り戻して良くなっています。

 形としてはダートで活躍した母のケイアイガーベラがよく出ていて、トモの筋肉がダート馬のように発達しています。柔軟なツナギと父ディープインパクトの血が混じった筋肉の質が、芝での力強い瞬発力を生んでいるのでしょう。デキとしては良い状態だと思います。

 ソーグリッタリングは、母系のシンボリクリスエス父ステイゴールドの良いところがしっかりと出たセンスの良い馬体です。無駄肉が取れてキッチリと実が入っていますし、完成されてきた印象です。手先はそれほど軽くはありませんが、重くもありませんし、ある程度の時計勝負も問題ないでしょう。若干、渋ってスタミナを問われる馬場のほうが合うので、雨が降るとプラスと考えられます。

 トロワゼトワルはトモに丸みがあって良い状態。ただ、若干もう一絞りあっても良い印象もあります。前が残る馬場状態なら、注目する必要があるでしょう。

 やや小柄な馬格なりに、しっかりと実が入ってきた印象を受けるプリンスリターン。ビッシリ仕上がっている感はありませんが、皮膚を薄く見せ、良い状態だと思います。手先が軽い造りで、腹袋がどっしりしているので、しぶとく伸びてくる印象です。前走は崩れましたが、斤量差を生かせるここは好走できても良いと思います。

 8歳になったベステンダンクですが、今までで一番馬体は充実している印象。どっしりと重厚に見せ、トモの立体感も素晴らしいです。時計勝負にも対応しますが、筋骨隆々でパワーがあるので、先週のような馬場になればチャンスはあります。

 馬場次第というところはありますが、現状、このなかではギルデッドミラーが一歩リードしている印象。斤量51キロなら、好走確率はかなり高いと思います。同じ3歳馬のプリンスリターンも斤量が軽くデキも良さそうなので、この2頭には注目したいところです。結論は、ウマい馬券の直前予想で。
(文=古澤秀和)

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