きょう23日(祝・木)門別12R=発走20時40分、3歳三冠ラスト決戦「第41回
王冠賞H2/1800m外回り」が行われます。
地方競馬全国協会(NAR)の企画シリーズ「3歳秋の
チャンピオンシップ(10月4日の盛岡「ダービー
グランプリM1」までの全11戦)」開幕戦でもある
王冠賞H2には、一冠目「
北斗盃H2」優勝の牝馬
レッドカード、二冠目「
北海優駿(ダービー)H1」制覇の
アベニンドリームをはじめ、下級条件から連勝中の上がり馬
キーンウィット、
グレイトダージーら全14頭が出走。門別のチャンピオンコース「2000m外回り」で争われた
北海優駿(ダービー)から距離が1ハロン詰まるということで、超スローで流れたダービーよりも道中のペースが上がる可能性も高そうで、直線では一層激しい追い比べを堪能できるのではないでしょうか。
注目はやはり、よもやの敗戦(7頭立て6着)から立て直し、見事ダービーで雪辱を果たした
アベニンドリームでしょう。2歳秋に遠征の
鎌倉記念SII(川崎1500m)、地元の
北海道2歳優駿JpnIII(門別1800m外回り)で連続2着。その時点で世代トップ級の能力を見せていた逸材が、大目標としていた「三冠制覇」こそ逃してしまったものの、
北海優駿(ダービー)では本来の走りを披露。
角川秀樹師はレース後「二冠を目指したい」と力強く宣言、またスローの逃げで2着に踏ん張った
シンボが、次戦、
JRA函館の2勝クラス「横津
岳特別/芝2600m」を逃げ切って快勝したことで、
北海優駿での
アベニンドリームのパフォーマンスはさらに評価が高まることとなりました。
この後は、昨年
リンノレジェンド(後にダービー
グランプリM1、
道営記念H1も制覇)が快勝した大井・
黒潮盃SII(8月19日)に駒を進めるプランもあり、陣営としては「必勝」を期して臨む三冠最終戦・
王冠賞H2。まずはやはり、ダービー馬
アベニンドリームの走りに注目が集まることでしょう。
北斗盃H2でその
アベニンドリームらを差し切って戴冠の牝馬
レッドカード。距離が一気に400m延び、外回りにも替わった
北海優駿(ダービー)ではパフォーマンスレベルを落としてしまいましたが、この
王冠賞H2は同じ外回りでも1ハロン短くなるだけに、巻き返しの余地も出てきそう。思いのほか道中のペースが上がって展開に乱れが生じれば、再び自慢の末脚で抜け出してくるシーンがあるかも。
北海優駿(ダービー)3着
コパノリッチマンも1800mへの短縮は歓迎のクチでしょう。ダービーの最内1番から、今回は大外14番と真逆な枠順になったのが結果にどう作用するのか。そうした点にも注目してみたいところです。
昨秋の
北海道2歳優駿JpnIII発走前までは、2歳牡馬トップ級の評価だった
ヨハネスボーイは、その後伸び悩んでいるものの、1700m外回りの
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1を快勝した素質の高さにはやはり、注目が必要でしょう。その他、下級条件から着実に力をつけてきた
キーンウィットや
カツゲキダイオー、
テンカビト、
グレイトダージーらがどのような走りを見せてくれるのかも楽しみにしたいですね。
門別12R「第41回
王冠賞H2」、発走は20時40分です。お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)