シンボ、
セントライト記念GII(9月21日、中山芝2200m)へ。
古川吉洋騎手を背に函館の2勝クラス「横津
岳特別/芝2600m」を逃げ切り、先週末8日(土)札幌11R「
札幌日経オープン(L)/芝2600m」に格上挑戦した
シンボ(牡3 齊藤正弘厩舎)。3月の
阪神大賞典GIIで3番人気(8着)に支持された
ボスジラ(
武豊56kg)や札幌2600mで過去3戦3勝の
ポンデザール、同じ3歳世代で
JRA芝5戦3勝の
京成杯GII2番人気(10着)の
ヒュッゲら、ハイレベルのメンバーが揃った一戦でしたが、道中4番手辺りを追走から直線でもしぶとく脚を伸ばして4着に食い込み、芝でなら
JRAのオープン馬相手でも互角に渡り合えるレベルの能力を強く印象づけました。
突き抜けた
ポンデザールの勝ち時計「2分37秒6」は、2015年このレースで
ペルーサが記録した「2分38秒7」を1秒1も上回る圧倒的なレコードタイム。そこから1秒0の4着に押し上げた
シンボも、従来のレコードを上回る時計で駆けており、今後の活躍にさらに期待の高まるパフォーマンスでしたし、ご覧になった多くのファンの皆さんも「想像以上に能力ありそうなレース内容」と感じていただけたのではないでしょうか。
「今後に向けた試金石」と期待を持って送り出した齊藤師にとっても、その期待を上回るパフォーマンスだったそうで「今後を見据える中で、控える形でどのくらい走れるのか。鞍上の古川騎手も同じ思いで乗ってくれましたが、直線もしっかり脚を使って、前走3勝クラスを勝ち上がってきた
ナイママにクビ差まで迫りましたし、同じ3歳の
ヒュッゲより上に来れたのは良かった。レコードが出るような馬場にも対応できて、今後への自信になりますね。このレベル相手でやれることも確認できましたし、古川騎手も『中山の方が合うように思う』とのことでしたので、次は
セントライト記念で
菊花賞への出走権を狙いに行きます!」と話してくれました。
北斗盃H2は3着、
北海優駿(ダービー)H1が2着と、ホッカイドウ3歳三冠競走では惜しくもタイトルに届かなかった
シンボですが、挑戦の舞台を
JRA芝レースに転じて大きく素質が開花。
セントライト記念GIIといえば、あの
コスモバルクが2004年にレコード勝ち(2着
ホオキパウェーブ)したことが思い出されますが、実は
コスモバルクの旭川1000mでのデビュー戦(2着)、続く1500mでの初勝利時の手綱を執っていたのは齊藤正弘・現調教師でした。
ということで、「Teamホッカイドウ競馬」という観点で“縁のある一戦”と言えるのが
セントライト記念GIIです。
シンボのさらなる躍進を願うばかりですが、全国のファンの皆さんの応援、御声援も非常に大きな後押しとなります! 是非ともよろしくお願い致します。
さて、“お盆休みシリーズ”の今週は「重賞3本立て」の豪華Week。その詳細は明日あさっての当欄に詳細にお伝えしますが、まずはきょう11日(火)のメイン(最終)12R「
モーリス・プレミアム」(1800m外回り、JBC協会協賛スタリオン・プレミアムシリーズ)に、前走
JRAオープンからの転入初戦で圧倒的なパフォーマンスを見せた
ルールソヴァールや、昨秋の
道営記念H1優勝馬
リンノレジェンド&同2着
ステージインパクト、さらには船橋から門別に帰ってきた
2018年
羽田盃SI勝ち馬
ヤマノファイトらが出走します。発走は20時40分、なにとぞお見逃しなく。
(文:ひだか応援隊)